10月19日(月)
南三陸町の一大産業であった鮭のふ化放流事業の拠点ともいうべき、町内にあった4か所のふ化場が4年半前の東日本大震災による津波で、すべて被災しました。
小森ふ化場は、もとの場所をかさ上げして再建し9月末竣工、落成式を迎えました。
小森ふ化場の再建は『地域の関係団体の作る漁業』の新たなスタートラインでもあるのです。
佐藤仁町長は
「震災によって町にあったすべての稚魚の池が被災してしまったけれども、多くのボランティアの献身的な作業によって、仮復旧した施設で(昨年度は)500万尾の稚魚の放流ができました。」
さらに、「鮭は栽培漁業の優等生。これを機会に産業再生をめざし、関係団体と力を合わせていきたい。」と挨拶しました。
来賓の方々は、懸命の努力によって仮復旧した施設で500万尾の稚魚を育て放流したことに対し
敬意と称賛の言葉をかけていました。
式の後、出席者は施設の中を見学して回りました。
テレビ局の方々も各社おいででした。
飼育池は18面あり、種卵収容能力は1600万粒。
こちらはふ化室で水が満タンに入っていました。
鮭には水がとても大切と聞きました。いい水源があったのですね。
南三陸町小森ふ化場のすぐそばには、三陸道志津川IC(仮称)が完成する予定となっています。
ここを拠点に、南三陸町の産業復興がより一層加速することを願います。
(西城)