田束山マイスターへの道 第二章

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5月半ばの日曜日、
筆者は田束山(たつがねさん)へ向かうバスの中にいました。







この日は地域のガイドを育てる『田束山マイスター養成講座』の実践練習日。

講師は前回と同じく、小野寺寛先生です。







前回駆け足で頭に詰め込んだ、地理と歴史。

実地でしっかり染み込ませなければなりません。

一行は小野寺先生について山頂周辺を回ります。









「向こうに見えるのが野島だね。

 熊谷直実(くまがいのなおざね)が射た矢が刺さって、矢竹がいっぱい生えたと言われている。」

「金華山からここを通って大船渡までは、津波のダメージが一番大きかった場所。

 平泉の時代に金の一番採れた場所でもある。」



先生の言葉はまるで田束の源流。

貴重な流れを漏らさぬよう、皆せっせと書き留めます。







その後はいよいよ実践編。

受講者同士で山のガイドのロールプレイングです。



筆者はガイド初心者の班に入りました。

「緊張しますね~(><)」と言い交しつつ、

順番に田束山の説明を開始します。







山の動物の話をする方、生まれ育った歌津の自然について語る方、

ベテラン顔負けのネイチャーガイドっぷりを発揮する方。

ややぎこちないながらも奮闘する受講者たち。

筆者も『南三陸なう』取材で得た知識を総動員し、

なんとか持ち時間を乗り切りました。








「おおむねいいと思います。

 自分の得意分野に持ち込むと話しやすいです。

 また、ウタツサウルスなどの化石ネタはとても喜ばれます。」(引率の南三陸町観光協会 山田さん)







「この一帯は海から山まで、まるで博物館みたいなもんだ。」



小野寺先生をしてそう語らせる田束の地。

まだまだ学び足りませんが、ガイド本番の日は近付いています。





■平成27年田束山つつじシャトルバス運行について

(南三陸町観光協会サイト内ページ) http://www.m-kankou.jp/event/17101.html/

(日比谷)

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