松原の風景(2015年1月)

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松原は志津川の海沿い、八幡川と水尻川にはさまれた地域です。
かつてはここに公園や町営住宅がありました。
モアイ像やSLが並び、のびのびと走り回れる場所として親しまれていました。

現在は周辺工事のため立入禁止となっていますが
先日、町民有志による現場視察が行われ、
筆者も撮影に入らせていただきました。

今回の視察の目的は同地区の防潮堤ラインの再検討です。
今後防潮堤・河川堤が作られるにあたり
松原地区ではそのラインをやや陸側に寄せる予定になっています。
(下図オレンジの円の辺りです)

海岸部分を自然のまま保つことができれば
その変化を観察することができます。
大波で傷つけられた海岸に、川砂が溜まって砂浜となる様子、生き物が戻ってくる様子。
ぜひ記録に残していきたいところです。

この日は南三陸町CMJV事務所 副所長立会いの下、松原地区へ入りました。

波打ち際は砂利とコンクリート片の磯となっていました。
水は澄んでいますが、足元は不安定です。

「やはり多少の整備は必要ですね。」
「防波堤跡も部分的に取り壊したほうがいいかもしれません。」
「思ったより狭いな。有事の避難を考えると平面部分を多めに確保したいね。」


できれば誰もが自然の海に触れられる場所にしたいもの。
環境を残しつつ、安全にも配慮する必要があります。

防潮堤内側の土地はこれから土盛りされ、
自然環境活用センターなどの施設が建設される計画となっています。
志津川湾を一望できるうえ、海側へ降りれば磯観察もできる場所。
アイディア次第で様々な自然学習ができそうです。

「いずれはアサリも戻ってくるよ。」
「あー、潮干狩りしたいねえ。」

ここは人々が懐かしい思いを残す場所です。
素敵な記憶を重ねられるような活用をしたいものですね。

 

(日比谷)

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