寄木の植樹祭

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先週3日早朝、東北太平洋沿岸に津波注意報が発表されました。
南三陸町でもバスの運休などの影響が見られましたが
夕方には注意報も解除となりました。
大きな被害も聴こえてきておらず、ほっとしています。

さて3月30日、歌津地区寄木。

漁港近くの広場に人々が集まってきました。


数十本の苗木が用意されています。
植樹祭の始まりです。

プロジェクト「香りの灯台~はじまりの花ひろば~」は
寄木地区を植物の力で元気にするため
同地区の方と尚絅学院大学 生活環境学科の共同企画でスタートしました。

平成25年度には環境省主催「みどり香るまちづくり」コンテストにて
震災復興特別賞を受賞。
苗木の中にはその副賞として受け取ったものもあるそうです。

あいにくの冷たい雨ですが、地元の方や学生さんなど40名余りが
合羽姿で植樹に勤しみます。


「この花ミツマタっていうの?初めて見たよ」
「ローリエと地元の魚でなにかできないかなあ」
花木、実のなる木、ハーブ等、苗木はいずれも
六感(香・食・触・目・手・元気)で楽しめることを条件に選ばれています。

寄木地区ではもともとあった住宅の8割を津波の被害により失っており、
高台への移転計画が進められています。(造成工事についてはこちら)
町並みも生活も、これから新しく作り上げていくことになります。
「はじまりの花ひろば」はその一環だそうです。

香高いひろば作りにより交流が生まれ、
花が咲けばコミュニティが生まれ、
収穫があれば産業が生まれ、
生長木から分かれた株がまた景観を彩り、人々の自信を生むことでしょう。

この日作業の終わったひろばの様子。

このスペースからどんな賑わいが生まれるのでしょうか。
これからも追いかけていきたいと思います。

(日比谷)

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