災害廃棄物処理施設のいま(9月)

2036

大雨洪水警報の発令されていた昨日から一転、今日は青空が広がっています。

震災から2年半が経過したいま。
戸倉地区にて稼働中の災害廃棄物処理施設の現状をお伝えします。
(2012年12月の記事はこちら)

まず、廃棄物を処理するためには、家庭ごみと同じように選別をしなければなりません。
可燃・不燃・土・木などが混ざった混合廃棄物に関して、8月末をもって選別が終了しました。


左写真の1.5次仮置き場は現在空きスペースとなっていますが
2012年12月末に撮影した右の写真では、混合廃棄物が山積みされていました。

選別終了に伴い、作業に使用していたベルトコンベアや保管テントはここ2週間で解体が進んでいます。
以前は、左写真の赤枠内に施設がありましたが既にありません。
手前の空きスペースにも、混合廃棄物が山積みされていましたがこちらもありません。

仮置き場の一番下にはマットが敷かれていました。
よく見ると、その下には塩化ビニルのシート。
更にその下にもマットが敷かれていました。
事業終了後は農地に戻す予定ですので、漏洩等の汚染を防ぐ対策が取られています。

処理施設で働く皆さんが手選別をしていた場所も、現在解体中。



 
(左は現在の写真。右の写真は、2012年12月末に撮影したもの)

以前、手選別での作業に従事されていた皆さんは現在、魚網の処理をされています。


戸倉の施設では混合ごみの選別が終了していますので、
残すは、土・可燃・不燃・魚網の処理のみです。

処理場は、戸倉の他に、松原公園跡地、志津川病院跡地、ウタちゃん橋の奥にもあります。



(左写真は、松原公園跡地の施設。右写真は、志津川病院跡地の施設)

松原公園跡地では農地に残った災害廃棄物の処理中。
志津川病院跡地と、ウタちゃん橋の奥の場所では、
家屋の基礎解体に伴う不燃廃棄物の破砕処理中。
急ピッチでの作業が進み、少しずつ山が減ってきています。

現在までの処理量は、戸倉、松原公園跡地、志津川病院跡地、ウタちゃん橋の奥、
すべての施設を合わせて約40万t。
予定処理数量は56万tなので、約70%の処理が終わりました。
ほぼ全ての廃棄物は建築資材としてリサイクルされ、今後の復興事業に使用されます。
そして現在行っている処理は年内には完了し、年度末までに元通りの土地に戻す予定です。

復旧に向けての大きな課題であった大量の災害廃棄物。
その処理に関して、ようやく終わりが見えてきました。
作業に従事されている皆様、毎日ご苦労様です。
最後まで、ご安全に。

(安藤)

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