先日町で見かけた一枚のチラシ。おいしそうなお弁当の写真に、すぐさま取材を申し込んでしまいました。
今年6月より歌津地区で始まったお弁当宅配。運営するのは登米市のNPO法人「故郷まちづくりナイン・タウン」です。
震災直後から炊き出しのために南三陸入りして以来ミニコミ誌「桜通信」の発行、味噌工房設立支援など地域の人々に寄り添う活動を続けてきました。
今回は町に暮らすお年寄りや単身世帯の方の健康のため、また継続した見守りのために9月末まで週3回、試験的にお弁当の配達を行うのだそうです。
お弁当は地元の女性グループ「なでしこの会」特製。日頃からみなさん館の厨房で腕を振るっている方々ですのでお味も保障付です。
この日「おかずのみ、魚メイン、野菜多め」で予約した男性のお弁当は焼きホッケや茎わかめの煮物、地場野菜など色とりどりでした。食品数は15品目にのぼります。
午前11時半、配達ボランティアの方が仮設住宅へ出発します。この日担当の女性は町の福祉に長く携わってきた方だそうだそうです。
「体調いかがですか」「好き嫌いはありますか」等の優しい声かけにお届け先の男性もリラックスなさった様子で「元気だよ、何でも食べられるよ」と笑顔で応じておいででした。
配達を終えたボランティアさん。利用者さんの様子を報告シートにまとめながら「ご高齢者、特に男性は自分から助けなど求めません。長期の見守りで変化に気付くことが必要です。」そう話してくださいました。
町の人々にバランスの良い食事を取って、元気に暮らしてもらいたい。毎日を明るい気持ちで過ごしてもらいたい。歌津お弁当宅配のスタッフさん達はおいしいお弁当と共に思いやりを届けています。
故郷まちづくりナイン・タウン 歌津お弁当宅配のお知らせ
(ボランティアさんも募集中です!)