南三陸もやっと梅雨らしい天気になりましたね。昨日は久しぶりの雨でカエルも大喜びです^^
さて、先日志津川の沼田にある【あさひ幼稚園】さんにお邪魔してきました。
震災前、志津川駅のすぐ裏手にあった園舎は、津波で流失。。。臨時幼稚園として、最初は志津川小学校、次に大船公民館に移り再開をしておりましたが、2012年7月末、日本ユニセフの支援により仮設園舎が建設されました。
現在の園児は54名。子ども達は毎日元気に過ごしていますが、震災前は80名弱の子ども達が通っていたことを考えると人数は大幅に減りました。
園舎には、津波で被害を受けた樹齢350年の大きな杉の木が使われました。中を拝見させていただくと、仮設とは思えないほど素敵な作りです。開放的でかつ、木の温もりが感じられる暖かい空間ですし、回廊も広く、ぐるっと一周できる構造になっています。子ども達も楽しそうに走り回っています。
しかし現在の場所も近々引越しをしなければならず、課題もあります。「何度も移転をすると、子ども達の思い出の記憶が続いていかないことが悲しいです(遠藤ゆみこ先生)」
あさひ幼稚園の小島孝尋園長は、志津川の田尻畑にある大雄寺の住職さん。小島園長に今後の抱負をお聞きしました。「あさひ幼稚園も今年で50周年。多くの子ども達が巣立っていきました。その子ども達が親になった時に、またその子ども達にも入ってきてもらえるように地域の中で、幼稚園を続けていきたいと思っています。」
取材に訪れた前日に、サッカー日本代表の長谷部誠選手があさひ幼稚園を訪問されていました。日本ユニセフを通して多額の寄付をされたことがきっかけで交流が始まり、今回も子ども達と一緒に七夕の短冊作り等をして楽しんでいかれたそうです。将来の町を担っていくのは地元の子どもたち。ここから巣立っていく皆さんの活躍が楽しみです♪
■学校法人平成学園 あさひ幼稚園
住 所:南三陸町志津川字沼田100−62
お問い合わせ:0226-46-3621