南三陸の里山・里海巡り+交流+サイクリング=みなチャリ!

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「みなチャリ!」入谷コースの様子

地域サイクルガイドと南三陸の里山・里海を巡るサイクリング・プログラム「みなチャリ!」が始まりました。民家に立ち寄り地域の人と交流できるのがポイント。プログラムの特徴や入谷コースの魅力をお伝えします!

南三陸をのんびり自転車散歩する新プログラム

南三陸町観光協会がプロデュースする南三陸里山×里海サイクリング「みなチャリ!」が、「自転車の日」である5月5日にスタートしました。自然豊かな南三陸町を自転車で回りながら地域の人たちと交流する、新しいスタイルのサイクリング・プログラムです。

最初にキックオフとなったのは、南三陸町4地域のうち入谷地区を巡るコース。その名も「The Satoyama Slow Life」です。5月5日の記念すべき第1回には3人が参加し、おだやかな晴天のもと、入谷の里山風景を堪能しました。

南三陸ポータルセンターから出発!
ガイドに先導され、入谷の田園風景のなかをサイクリング

構想が持ち上がったのは201711月頃。2年ほど前からレンタサイクルのサービスはありましたが、移動手段としてだけではなく、自転車を使った町巡りができないかと考案されました。

「みなチャリ!」を担当する南三陸町観光協会の佐藤慶治さんは次のように話します。「町内を歩きながら震災被害の痕跡や復興の様子を見てもらう『まち歩き語り部』というプログラムがあるのですが、それにサイクリングを組み合わせられないかと考えました。自転車を使えば、公共交通機関で南三陸町に来られる人たちも移動範囲が広がります。車よりも気軽で、徒歩よりも遠くに行けるのが自転車のメリット。それを生かしつつ、南三陸町の魅力を深掘りできるようなプログラムを目指しました」。

「みなチャリ!」の企画・運営に携わる南三陸町観光協会の佐藤慶治さん

民家に立ち寄り「お茶っこ」しながら交流を。

「みなチャリ!」の入谷プログラムをつくるにあたって、まずは地域のことを知るための勉強会を開きました。「入谷の文化、歴史、自然など、テーマを変えて何度か勉強会を開催。自分が住む町のことでも知らないことがたくさんあって、入谷のことを知れば知るほど興味がわいてきて、勉強会はすごくおもしろかったです」と佐藤さん。

勉強会には地域の人たちにも参加してもらいました。地域の人たちと一緒になってプログラムをつくっていくためです。「『みなチャリ!』で重視しているのは、地元の人たちとの交流。「語り部プログラムでもそうですが、単なる表面的な観光ではなく、地元の人に案内してもらって話を聞くことが大事だと思っています。そのため、いかに地域の人たちに協力してもらうかがポイントでした」と佐藤さんは話します。

そうした地域との連携によって実現したのが、サイクリング途中の民家への立ち寄りです。提携している民家のうち都合のつくところに伺って、20分ほど「お茶っこ」を。その家の歴史や地域の風習などに耳を傾けながら、お茶をいただきます。

55日の参加者には、「おもてなしに感動しました」「民家におじゃましてお話をしながら休憩できるのは新鮮。とてもよい体験ができました!」と大好評でした。地域の人たちからも、「普段は来てもらえないところに足を運んでもらって、自分たちの生活や仕事の話を聞いてもらえてうれしい」と喜びの声が届いています。

民家でのお茶っこの様子。「全国各地でサイクリング・ツアーがありますが、民家への立ち寄りはめずらしいのでは。南三陸町オリジナルだと自負しています」(佐藤さん)

あらためて気づいた地元の魅力を伝えたい。

民家への立ち寄りに加え、ガイドが付くことも「みなチャリ!」の特徴です。みずからもガイドを務める佐藤さんは、「あらためて入谷地区のいろいろなことを知って、自分自身が驚いたり感動したりしました。そのワクワクをお客さんにどう伝えるか、ガイドの力の見せどころですね」と話します。

「入谷には、『生きる力』というストーリーがあります。産業の変化のなかで生活様式がどのように変わってきたかを知ってもらい、入谷の人々の生き方に学ぶことで、エネルギーをもらえる…。それが入谷コースの魅力です」。

今後、戸倉・歌津・志津川の各地区でもコースを展開していく予定。「南三陸町の豊かな自然や四季の変化を味わってもらいつつ、地元の人たちとの交流が生まれるようなプログラムづくりをしていきます!」と佐藤さんは抱負を語ります。

南三陸でのんびり自転車散歩を楽しんでみませんか?

「ガイドを務めるにあたって、自転車のメンテナンスやハンドサインなどを一通り勉強しました!」

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