移住者も安心!充実の住環境をサポート! / 官民連携推進室 移住担当者インタビュー

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移住を決断するにあたって大きなハードルが住居。南三陸町ではハード面もソフト面も充実のサポートを行っています。今回は南三陸町の住環境について南三陸町企画課の阿部大輔さんに話を伺いました。

町営で格安で入れる賃貸物件もあります

―南三陸へ移住を希望する際にどういった物件がありますか?

まず南三陸町では、東日本大震災の教訓を踏まえ、「なりわいの場所は様々であっても、住まいは高台に」を基本原則としています。したがって、住まいの場所は高台や内陸部にあります。

そうしたなかで、南三陸町への移住を希望している方が入居する候補となる物件は、現時点で下記が考えられます。

①定住促進住宅
②町営住宅(災害公営住宅)
③定住準備住戸
④民間の賃貸アパート
⑤空き家などの戸建て物件

―いくつか候補があるのですね。①の定住促進住宅から内容を伺えますか?

はい。定住促進住宅は、2011年に東日本大震災の被災者の仮設住宅として、宮城県産木材を利用し建てられた木造の仮設住宅が役目を終えたことから、町が材料などを再利用し、移住者向けに建築した長屋式の建物です。2015年8月から町外に住所を有する40歳以下の人を対象に公募したところ、募集戸数を上回る応募をいただき、現在は満室となっています。特徴としては後ほど紹介する町営住宅と違い入居資格に所得制限が無く、家賃も低く抑えられているところです。

歌津地区にある定住促進住宅

―とても魅力的な物件ではありますが、数が限られてしまっているのですね…。②の「町営住宅(災害公営住宅)」はどういったものでしょうか?

被災者向けに整備された災害公営住宅は、当初入居意向があった戸数を整備しましたが、様々な要因で入居意向を取り下げた方等の住宅が空き住戸となっている現状があります。このような住宅を、まだ再建を終えていない被災者の意向を十分に確認した上で、被災者以外の方からも、つまり一般の町民や移住希望者へ町営住宅として提供することが可能になりました。一部住宅では既に募集(入居)が開始されております。

この災害公営住宅の一般開放については、災害公営住宅の完成と被災者の入居が進むにつれて、今後さらに募集を行う見込みとなっています。ただし、扱いは一般の町営住宅と同じ基準になるため、被災者以外の方で入居申し込み出来る方は、入居世帯の収入要件(月額所得158,000円を超えない方)や、住宅に困窮しているなどの条件があります。

集合タイプの災害公営住宅の一例。今後一般にも開放されていく予定。

―定住促進住宅や災害公営住宅があるのですね。定住促進住宅と似た名前の、定住準備住戸とはどういったものでしょうか?

災害公営住宅の一般開放や町内の住宅環境が整うまでもう少し時間がかかるため、現在も被災者が利用している仮設団地の空き室を、移住希望者に貸し出すこととした住宅になります。この住宅の目的は、移住希望者が抱える問題としてインターネットなどで住宅情報が少なく、現地に来ないと住宅が見つかりにくいということがあります。そのため、一時的な滞在先として使っていただきたいと考えております。貸付料も2DK(居室4.5畳)で11,000円と低価格で借りることができます。

ただし、先ほど話したように仮設住宅をそのまま利用しているので、仮設住宅の終了する平成30年3月31日の期限がくると契約の更新はありません。そのため、おおよそ1年間以内に定住先住居を確保していただくことになります。

情報発信や住宅の確保など、さまざまな取り組みを実施

―町営の物件以外の、民間のアパートなども南三陸にはありますか?

もちろんあります。しかし、震災によって民間のアパートも被災しました。震災後に建てられたものもありますが、まだまだ棟数も限られているうえ、人気となっています。そのため、そのほとんどが満室となっているようです。タイミングがよければアパートタイプの賃貸物件もありますが、都心のように空部屋を探すのは難しい状況ですし、家賃も田舎だから安いといった状況には必ずしもありません。このような状況を踏まえ町が家賃助成制度を立ち上げた経緯があります。

―地方というと空き家であったり、古民家というイメージがありますが南三陸の場合はいかがでしょうか?

すでに南三陸に移住をしてきた方も空き家や古民家を改装して住んでいる方もいます。

とくに都会から移住を希望する人からは、アパート暮らしではなく“南三陸らしい”、“田舎らしい”暮らしを送りたいという声が聞かれます。そうした方のために、現在、町で「空き家バンク」の構築を進めています。移住希望者のニーズにこたえ、地域に存在する空き家を生かした取り組みをすすめて、さまざまな住環境を提供できればと考えています。

移住者が借りている古民家の一例。ちなみにこの物件の家賃は月2万円だそう

住環境を充実させて移住者の増加へ

―幅広い選択肢のなかから住居を選べるのはよいことですね。先ほどの話にあった家賃助成制度とはどのようなものでしょうか?

はい、南三陸への移住定住促進を目的に、南三陸での賃貸住宅で移住生活を始める際、家賃の一部が補助される「移住者向け南三陸町賃貸住宅家賃助成事業補助金」という支援制度です。

さまざまな条件はありますが、子育て世代は月額2万円を上限に、その他の世代は月額1万円を上限に最大24ヶ月にわたって補助する仕組みです。

―ハード面でもソフト面でも、移住者にサポート体制が整備されているのですね。

南三陸町は東日本大震災で、ただでさえ少ない平地部が大きな被害を受け、とくに住環境においては周辺自治体と比較してもこれまでも決して恵まれているとは言えませんでしたが、震災を期に高台移転を進めたことで安全な住環境が整いつつあります。今後積極的に移住者の受け入れを推進していくには、補助制度や住環境の充実が不可欠と考えており、行政としてできうる限りの対応をしていきたいと考えています。

住環境は日々状況が変わっていくので、最新情報は移住支援センターや南三陸町役場企画課までお問い合わせください。

―ありがとうございました。

インフォメーション

南三陸町役場企画課
電話番号:0226-46-1371

南三陸町移住支援センター

電話番号:0226-47-1880

開催曜日:月・木・金・日の場合
南三陸町役場 第2庁舎1階
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田56-2
開催曜日 土・祝日
南三陸ポータルセンター内
〒986-0768 宮城県本吉郡南三陸町志津川字御前下51-1
定休日・受付時間
定休日  火・水・年末年始(祝日を除く)※
受付時間 9:00~17:00
※火・水曜が祝日の場合は次の開設日が休みとなります

 

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