人の生活とまちづくりを支える / 南三陸町移住支援センター

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2016年8月末に開設した「南三陸町移住支援センター」では、南三陸町に移住を考えている人への各種情報提供や窓口相談を行っています。どのようなところなのか、担当の片山真平さんと國枝万里さんに話を伺いました。

「南三陸町総合戦略」の移住・定住促進策として、移住総合窓口を開設

全国で少子高齢化・人口減少が進むなか、南三陸町は東日本大震災で甚大な影響を受けたこともあり、人口減少は特に深刻な問題となっています。そこで、少子高齢化・人口減少への対応と活力ある持続可能な地域の実現を目的に、2016年1月に「南三陸町総合戦略」が策定されました(同年12月に一部改訂)。その中の基本目標のひとつとして、町として初めて、移住・定住促進への取り組みを掲げました。

その柱のひとつが、移住総合窓口の開設です。2016年8月31日、町役場第2庁舎1階に「移住支援センター」がオープンしました。移住相談を受けたり、南三陸町の仕事や生活情報の提供を行ったりしています。「窓口に直接来られるのは、近隣自治体からの方が多いですね。南三陸町に働きに来ていて、住むところを探している人が多くいらっしゃいます」と、スタッフの片山真平さんは話します。

笑顔が素敵な南三陸町移住支援センターの片山真平さん
笑顔が素敵な南三陸町移住支援センターの片山真平さん

また、首都圏で開催される移住イベントなどへの出展にも力を入れています。「昨年10月に転職フェアに出展したところ、ブースには55名が立ち寄ってくれました。『南三陸町で仕事を探している』という人から、転職フェアに来て初めて『こんな暮らし方ができるんだ』『こんな仕事があるんだな』と発見される人まで、さまざまな方がいらっしゃって…。それぞれのニーズに合わせた移住支援の必要性を感じました」と片山さん。今後、南三陸で若い人がやってみたいと思うような仕事を開拓していく必要があると考えています。

南三陸町ならではの魅力を、実感を込めて伝えていく

南三陸町への移住・定住を促進するうえで、南三陸町ならではの魅力をどのようにアピールしているのでしょうか。気仙沼出身のスタッフ、國枝万里さんに、南三陸の魅力は何かを聞いてみました。「森・里・海がコンパクトにかたまっているところですね。人と人とのつながりも魅力です。また、がんばる人を応援してくれる土壌があるので、新しいことにチャレンジしたい人には最適な場所だと思います」と國枝さん。

スタッフの國枝万里さんは、隣の気仙沼市から通っている

また片山さんは、町のことをもっと知ろう、魅力を自分の肌で感じようと、町のイベントに足を運んで町の人たちと積極的に交流しているそうです。「たとえば、南三陸町が目指している『持続可能なまちづくり』といっても、言葉で聞いているだけではピンと来ませんが、実際に町での取り組みを目の当たりにすれば、その意義を深く理解できます。そうやって南三陸町のよさ・魅力を体感すれば、業務においても実感を込めてアピールすることができます」と片山さんは話します。

その南三陸町の魅力をどうやって伝えるかがポイント。「パンフレットなども作成していますが、イベントなどで直接話をするのが一番だと思っています。今はここに注力していきたいですね」と片山さん。昨年11月には「南三陸応縁団」の首都圏イベントにも参加しました。今後は、首都圏に加え、仙台からの移住者を呼び込むため、仙台でもイベントを開催したいと考えています。

また、移住体験ツアーも何度か実施する予定。昨年12月上旬の第1回ツアーには、8名が参加しました。今すぐに移住したいというわけではないが、引き続き検討したいという人が多く、手ごたえを感じています。12月下旬には南三陸町移住支援センターのホームページが開設。イベント情報や各種支援制度、移住者インタビューなど、移住を検討するのに役立つ情報が掲載されています。

南三陸町移住支援センターウェブサイト

南三陸町移住支援センターウェブサイトの画面

移住後のフォローも含め、移住者の活躍をサポート

今後の抱負を、片山さんと國枝さんに伺いました。「まずは、南三陸町に住んでもらうことを成果として出していきたいですね。しかし、南三陸町に来てもらって終わりではありません。大事なのは、来てから活躍してもらえること。それをサポートしていくことも私たちの役割です。移住してきた人へのフォローとして、移住者同士、また移住者と町民との交流会を実施しています」と片山さん。國枝さんは、「どんどん外に出て町の人とつながっていきたいです。そうすることで、たとえば空き家の情報など、表に出てこない情報を拾うことができると思いますし。また、自分自身が町のよさを体感して、それを伝えていきたいですね」と話します。

「移住支援センターの仕事は、相談に来た人へのカウンセリングをはじめ、広報や各種コーディネート、ツアーガイドまで、ほんとうに多岐にわたります。やることがたくさんあって大変ではありますが、人の生活を支える・人生に深く関わるというのは、とてもやりがいのある仕事。まちづくりの重要な役割を担っていることの責任感を胸に、気を引き締めてがんばっていきます!」と片山さんは熱く語ってくれました。

新しい土地に移住するとなると不安もいろいろありますが、片山さんや國枝さんのように親切にサポートしてくれる人がいれば心強いですね。南三陸への移住を少しでも考えている人は、どんなことでも気軽に相談してみましょう。

「みなさんのお越しをお待ちしています!」

インフォメーション

南三陸町移住支援センター

電話番号:0226-47-1880
開催曜日:月・木・金・日の場合
南三陸町役場 第2庁舎1階
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田56-2
開催曜日 土・祝日
南三陸ポータルセンター内
〒986-0768 宮城県本吉郡南三陸町志津川字御前下51-1
定休日・受付時間
定休日  火・水・年末年始(祝日を除く)
受付時間 9:00~17:00
※火・水曜が祝日の場合は次の開設日が休みとなります

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