ご存知『ご長寿クイズ』予選会が南三陸町で開催されました

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人気テレビ番組『さんまのからくりTV・ご長寿クイズ年末SP』への出場者を選考するための南三陸町予選会が、昨年秋に行われました。70歳代から95歳の最高齢まで18人が【難問?】に早押しで答えます。が、珍答、迷答続出にギャラリーは大爆笑。

何が始まるんだ?!

南三陸町内に在住する高齢者の方々が続々と会場入りしてきました。昔、一緒に働いた大先輩もおられましたのでご挨拶しながら声をかけると・・・・

「お~、元気だったか?! ところで、これから何が始まるんだ?」

「ご長寿クイズってテレビ番組を観た事ある?その予選会ですよ。」

ちょっと不安そうな問いかけに、趣旨を説明しましたが、まさかご本人がステージに上がる事になるとは思っていないのでしょう。

「あ~、そうか、楽しみだね。」小さく笑っていました。

クイズの問題を耳元で説明するアナウンサー。珍答を引き出す力量がさすがです

南三陸町の予選会は、当初は緊張されていた解答者が地元の言葉で答えるなど自由闊達な時間となり、アナウンサーが困った挙句、社協職員に通訳を依頼する場面もありました。

アナウンサー 「白雪姫は魔女からあるモノを渡されて眠ってしまいました。それは何でしょう?」

ご長寿A(♬ピンポーン)「レン△#ミン!」  《会場大爆笑》  注:睡眠導入剤の名前です

アナウンサー 「ヒントは、赤い色をしています。」(笑いをこらえきれない様子)

ご長寿B   「リンゴ!」

アナウンサー 「あっ、これ押して下さい。」(ボタンを押すよう促します)

ご長寿B   「イチゴだ!」

すべてを紹介することはできませんが・・・(予選会の模様の掲載はディレクターより了解を得ています。)

アナウンサー 「ことわざの問題です。馬の耳に何と言うでしょう?」

ご長寿C   「三味線!」 《自信たっぷりに答えるも、会場爆笑》

アナウンサー 「残念、他の方・・・」何度か答えが飛び交って

ご長寿D   「念仏かな?!」

アナウンサー 「正解で~す。」(拍手)

この時、最初に答えた95歳の長老が、「オラだづは三味線って教えられていたぞ。」と言うと、会場内の一部からも同意見が出てきたので、ディレクターが何やら調べてアナウンサーに耳打ちしました。

「すみません、地域によってはそう言われている可能性がありますね。三味線でも正解にします。」そう言うと、会場内から「お~~」と、ご長寿の博識ぶりに感嘆の声が上がりました。

これは、ウケ狙いだな?!

ご長寿クイズは年配の方々の記憶違いや頓珍漢な解答が笑いを誘います。それが本当にそうなのかわざとなのか、受け取る側も戸惑うことがあります。93歳のご長寿古澤さんは完全にウケ狙いだなと思われる場面がありました。

アナウンサー 「お菓子の家でおなじみの童話は、ヘンゼルと何でしょうか?」

ご長寿古澤さん(すかさず♬ピンポーン) 「カテーテル!」 《とぼけた表情に会場大爆笑》

あまりの迷解答にアナウンサーも言葉を失い、この問題を続けることはできなくなりました。

この予選会は18人を3人ずつのグループに分けて答えて頂く方式ですが、次の解答席には昔からよく知る大先輩が登場、真面目過ぎてボケられない性格がよく出ています。

アナウンサー  「このパネルを見てください。このような行為を何というでしょうか?」

ご長寿さん達  「ん~~~、何だべな?」

皆さんなかなか発言しないのでアナウンサーが「小松さん、よ~く見てくださいね。」と促すと

ご長寿小松さん 「オレが見た限りでは、チューさせろ!だな。」 《会場大爆笑》

ここで、アナウンサーが「西條さん、解っていそうな感じですが・・・」と目線を合わすと

ご長寿西條さん 「壁ドン!」  《会場から「お~~」と歓声》

アナウンサー  「見事正解です。西條さん、昔はどんなお仕事やられていたのですか?」

ご長寿西條さん 「中学校の教師でした。」

アナウンサー  「そうですか~、どうりで。では、先生これを学校でやってらっしゃったんですか?」

ご長寿西條さん 「はい、やっていました。そこに教え子がおります。」と言って筆者を差しました。

アナウンサー  「あら~、生徒さん?!先生がそう言っていますけど。」とマイクを向けられたので

「は、はい。毎日・・・私もやられました」と思わず答えてしまいました。《会場大爆笑》

午前10時から始まった予選会は、予定をはるかにオーバーし正午過ぎまで続きました。

後日、東北大会(宮城県大和町)に南三陸町を代表して3名の方が出場しましたが、世の中にはさらに上手のご長寿がたくさんおり、残念ながらその方々は本番には進めませんでした。とはいえ、この日の予選会こそ中継してほしいと思えるほどの内容だったことは間違いありません。

四か月経った今でも思い出し笑いをしてしまうのでした。

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