ハマーレ交流施設館「かもめ館」オープン&カキたら福まつり

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1月28日10時から、南三陸町歌津伊里前の南三陸ハマーレ歌津にて、新たな地域交流施設『かもめ館』のグランドオープンセレモニーが行われました。同時開催で『カキたら福まつり』も行われ、町内外から集まった沢山のお客様で賑わいをみせていました。

海が一望できる かもめの波止場のような休み処になってほしい

歌津の復興商店街「南三陸ハマーレ歌津」に隣接する交流施設「かもめ館」がついにグランドオープン!昨年決まった正式名称が建物に刻印されていました。この施設は、南三陸町歌津の活性化の為に、町内外の方が集い、交流する施設が必要だという想いでつくられました。訪れる方が地域資源を活かした海の体験イベントや休憩場として活用されることで、町の交流人口を増やし、にぎわいを取り戻そうという意気込みを感じました。

かもめ館は木造2階建ての施設で、1階はキッチン付きの土間になっており、ウニの殻むき体験や料理教室に利用できる。また2階のテラスは、海を見渡しながら休憩ができる場所になっていました。地域の方への貸し出しも可能とのこと。

「かもめ館」の名称は商店街を運営するまちづくり会社の公募で決定。セレモニーの中で、ハマーレ歌津でお店を営んでいる牧野美紀さんに記念品の贈呈がおこなわれました。

牧野さんに名前の由来をインタビュー。「交流施設の2階にある展望台に上がってみたら、伊里前湾の海が一望に見えてすごく景色が良くて…。かもめが寄ってきそうな、波止場的イメージでみなさんの休み処になってほしいなぁと」満面の笑顔で答えてもらいました。

名付け親の牧野美紀さん。ハマーレ歌津で「まきの衣料店 アングラーズショップ大隆丸」を営む。

大行列!一番の盛りあがりは『殻カキの詰め放題』

同時開催でおこなわれた、地元産カキがたらふく味わえる『カキたら福まつり』では、この時期旬の牡蠣のブースが立ち並び、「殻付き牡蠣」詰め放題の前に、300袋限定ということもあってか、開始前から行列ができていました。

手足が凍てつく寒さにもかかわらず、ここぞとばかりに素手で牡蠣を次々とビニール袋に詰め込み、縦長に溢れそうになった状態までにして持ち帰る人もいました。上手な人だと20~25個入るそうです。

ハマーレ商店街前の炭火焼用BBQ台で早速購入した牡蠣を焼いて食べている人の姿もありました。

ビニール袋が破れないように隙間なく詰めるのは至難のわざでした。

歌津に賑わいを再び。心の中でいつでも応援している故郷。

南三陸海岸インターチェンジ歌津が開通したことで、より距離が近くなった隣町の登米市から「カキたら福まつり」に参加をしていた歌津町出身の佐藤さん。

「早めにハマーレに着いたつもりだったが、駐車スペースを探すのに苦労するほど車と人でいっぱいでした。人が集まる場所に来るとなんだか心が弾みますね」

中学まで通っていた歌津の街並みが震災でなくなってしまい寂しかったと話してくれました。

ハマーレ商店街やかもめ館のような色んな人たちが自由に集まれて交流できる場所ができたことによって、日々町に賑わいや活気を取り戻せているように感じる人もいるでしょう。

「ふるさと歌津の農業、林業、水産業などの産業がもっと盛んになれば嬉しいです。いつでも心の中で応援しています」

袋いっぱいに詰めた殻カキを抱えながら、カキ料理のお供にビールか白ワインかを思案している佐藤さん。今夜はせっかくなので両方を飲もうかなと言っていました。

かもめ館1階交流スペースで新物わかめをしゃぶしゃぶ

オープン記念として、かもめ館1階の交流スペースでは新物わかめのしゃぶしゃぶコーナーがあり、式典に参加されていた来賓の方々も一緒に鍋を囲っていました。紙皿いっぱいに盛られたしゃきしゃきの歯ごたえのわかめをさっと熱湯に付けると、わかめが茶色から鮮やかな緑色に変化。甘みあるつけ汁にひたしながら「うまい!うまい!」と声を上げながらおいしそうに口にしていました。

降ったばかりの雪がまだ残る厳しい寒さの中でも、町内外から沢山の人たちが訪れたグランドオープン日。これからもかもめ館は南三陸町の体験交流施設として、多くの観光客と地域住民の交流の場になることでしょう。

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