今年の秋、山にキノコ狩りに行った方もいらっしゃると思いますが、森は、私たちにとって食料のほか、きれいな水と新鮮な空気をもたらし、地球温暖化の防止にも役立っています。また、木材や紙など私たちの生活に欠かせないものももたらしてくれます。森林は「地球に住む誰にとっても実は大切だ」ということなのですね。
そして、適切に管理された森林から生産された木材なのか、それを使って出来上がった製品なのかということがとても大切なことです。
国際認証FSC伝達式
森林管理協議会(通称FSC:Forest Stewardsip Council)は、この森林が望ましい管理をされ、その森林に由来する製品かを認証する「森林認証」を行う第三者機関の一つです。
FSCにはFM認証とCOC認証があり、南三陸町はこの両認証を取得、2つの伝達式が11月2日(月)に役場会議室において、行われました。
南三陸町は森林の面積が町の77%あります。その中の62%が人工林、そして保護価値の高い森林があり認証の基準を満たしているということです。
佐藤町長挨拶
佐藤町長は挨拶の中で、
「先日(10月16日)は、BIOの落成式もあり、今回のFSC認証、そしてこの後、ASC認証の予定もあり、エコタウンへの挑戦をして行く。震災後の今だからこそ、ピンチをチャンスにとらえ街づくりを進めていきたい。」
と話しました。
FSCジャパンの太田武彦議長挨拶
FSCジャパンの太田武彦議長は、
「日本人は杉、ヒノキなど針葉樹林、この木を徹底的に使ってきている。地球環境の時代、自然のものを使っていくようになり、林業も対応していかなければならず、
持続可能な木材の保護が必要だ。さらに、「南三陸町も復興の中で有用な木を使い、進んでほしい。」
と話しました。
また、南三陸町では今、「山さございんプロジェクト」という南三陸杉のデザインに関した塾や、
南三陸の山で楽しむ企画を展開しています。分水嶺に囲まれ、森里川海の恵みを体感できる南三陸町から心豊かな暮らしを発信。まさにその通りですね。