荒嶋神社の宵宮祭(よいみやさい)は
毎年必ず7月24日・25日に開かれていました。
年に一度、竜神様を島から本土へお迎えするお祭だったといいます。
そこへ襲った震災、津波。
荒島は一部損壊などの被害を受け、立入禁止となりました。
ご神体は志津川漁港の向こう側、上の山にある古峯神社へ遷座され、
大事に守られてきたそうです。
それから3年余り経った今年。
荒島の修復が進み、ついにご神体を元の荒嶋神社へお還しできることとなりました。
7月24日、かつての宵宮祭と同じ日、
宮司、禰宜、別当、数名の氏子さんたちの手でご神体の引越が行われました。
海を渡り、真新しい階段を昇り、一行は島の神社を目指します。
木々に囲まれたお社に到着。
ご神体を神座へお収めし、祝詞が上げられました。
2日間の神事を経て、神様は無事荒嶋神社へお戻りになりました。
が、同席させていただいた方のお話によると
以前のような宵宮祭を行うにはもうしばらく時間が必要なのだそうです。
「お祭を取り仕切るにはそれだけ人が必要です。
今はまだ多くの人に集まってもらうことは難しいでしょう。
お迎えする本土の土地も、これから数年間は大きな工事が続きます。」
(志津川地区5つの神社を管轄する禰宜 工藤真弓さん)
人と土地が戻ってくる日まで、今できる形で神様をお守りしていきます。
そうお話しくださいました。
「お社のメンテナンスが必要ですね。」
「島の入り口の大鳥居も直さなきゃなあ。」
「昔はここで大酒を飲んで、親父に怒られたもんだ。」
参列の方々の会話から、神様や神社が身近な存在であることが伺えます。
それはこの場に来られない方も同じなのでしょう。
新しい町の完成と人々の帰還を、きっと神様も待っておいでですよ。
(日比谷)
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