森林認証勉強会

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緑萌える季節ですね。
今日は5月某日に開かれた『森林認証勉強会』の模様をお伝えしたいと思います。

いま世界的に深刻な問題となっている、違法伐採。
森林面積の減少は生態系の破壊や水災害、温暖化等を引き起こします。
それをくい止めるための取り組みの一つが森林認証制度です。

森林認証とは、短く言えば
「森を正しく管理している組織ですよ。そこから切り出した木材ですよ。」
という証明書。
現在複数の国際認証機関が存在しています。

森林認証を取得し、その材から作った製品を販売することで
生産者・流通業者・消費者いずれもが森林保護に参加できるのです。

「この制度をおらほの山にも活かせんでないか?」
勉強会は町の林業家の声掛けで開催されました。
森林組合会議室に山主、製材業者、住宅メーカー等、
山に関わる20余名が顔を揃えます。


かつては伊達政宗公が求めたと伝えられるほど、
この地の山は古くから健康な木々を育んできました。
そこに国際的なお墨付きをつけてアピールしよう、というのです。

「建材や家具材に南三陸材を使うことがステイタスになり得る。」
「杉をはじめとした南三陸材の良さを広めることができる。」
「複数組織が合同で取得できるのであれば、
生産~販売まで町内で完結する南三陸循環の実現も可能。」
いずれも山を誇りとする人々。意欲的な意見が飛び出します。


適正に管理された山はその下に広がる海をも美しくします。

「水産業の養殖認証も取得できる可能性があります。
一つの町が森林認証と養殖認証を同時に取得している例は世界にもありません。」

世界初、の言葉に意見交換は一層熱を増すのでした。

人材不足や作業の重さ、収入確保の難しさなど
林業は多くの課題を抱えています。
森林認証はその解決の糸口となるのでしょうか?
町の未来がまた一つ明るく感じられてきました。

(日比谷)

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