春の雪となった先週末。
重く湿った雪に、町内では停電や倒木等の影響が見られました。
さて、そんな雪も融けた日曜日。
町の民話を聴きに出かけてきました。
東北地方にはいつの頃からか幾多の民話が伝えられてきました。
その土地にまつわる民話の数々は
親から子、子から孫へ語り継がれてきたそうです。
これらを後世へ遺すため
日本伝統文化振興協会によって始まったのが「東北民話亭」です。
記念すべき第一回がこの日、南三陸ポータルセンターで開かれました。
実は、南三陸近辺は民話の宝庫。
「宮城の遠野」と呼ばれる入谷地区を始め
数えきれないほどの民話が存在しています。
まず高座へ上がったのは
落語家の古今亭駿菊(ここんていしゅんぎく)師匠です。
被災地へ笑いを届けようと
仮設住宅や医療施設等、これまで150ヶ所以上を訪れていらっしゃいます。
この日披露された『おひがんとおすがん』は
入谷地区に伝わる民話を元にした新作落語です。
山育ちの嫁と海育ちの姑のケンカの顛末とは・・・?
町内ではよく知られた民話ですが、客席大喜び。
語り手ごとの味わいの違いも民話の魅力の一つです。
続いて「しづがわ民話の会」仲松敏子先生が登場。
(以前ご紹介したブログはこちら)
演目は『竹島と大蛸伝説』『ひったりづさん(屁ったれ爺さん)』の2編。
「むがすむがす、かみのづさんとしものづさんとあったんだと。」
土地の言葉で語られる珍騒動に笑い声が湧き上がりました。
高座真ん前(つば被り、と呼ぶのだとか)に車座となり
プロの語りを堪能した1時間半。
第一回「東北民話亭」は感謝の拍手で幕となりました。
民話の世界を楽しみ、次の世代へ遺すため
今後も演劇公演やCD化などの活動を展開されていくそうです。
■東北民話亭
お問い合わせ:一般社団法人 日本伝統文化振興協会
TEL:090-2979-7527
MAIL:minnaminwa@yahoo.co.jp
(日比谷)
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