兵庫県の高校生 6回目のボランティア研修 / 兵庫県立西脇高校(寄稿)

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この記事は「兵庫県立西脇高校」より寄稿頂きました。寄稿の依頼は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

兵庫県立西脇高等学校の生徒による東日本復興支援ボランティア研修を南三陸町で実施。今年で6回目となるこの研修では入谷復興住宅にて交流イベント「夕涼み会」を開催し、地域住民の方々と交流を深めました。

6回目となる東日本復興支援ボランティア研修

今回のボランティア活動には1年生13名、2年生12名、3年生16名が参加。西脇高校は普通科と生活情報科があり、特に生活情報科は福祉・食物・被服デザイン等を学ぶ生徒たちで、震災直後に入谷小学校へ手作りの給食エプロンなどを支援し、それがきっかけとなり南三陸町で毎年研修を実施しています。

被災地の見学に加え、復興住宅で南三陸町住民のみなさんとの交流イベント「夕涼み会」等を計画し、生徒たちがグループごとに趣向を凝らし、地域のみなさんを喜ばせようと準備をすすめてきました。

兵庫県立西脇高校のボランティア

南三陸の今を知るフィールドワーク

研修の一番最初は、南三陸町の語り部 工藤さんをお迎えし、南三陸研修センターにて研修プログラム「今を生きる」を受講。南三陸研修センターのスタッフから、東日本大震災の被害状況や現在の様子などについて説明を受け、工藤さんと一緒に実際の町内をまわりました。

工藤さんから「過去に学ぶ、歴史に学ぶ。過去の人たちも大きな困難に遭いながら、なんとかしてきて今がある。だから私たちもいい意味で開き直り、行動する。行動は2歩前進することで、一歩では片足がもとの位置にあるので2歩進み、両足で前進することが大事。同じような災害がもし起こった場合は自分の力で生きることが大事で、家族のためにも自分の命は自分で守る。そして、人と人とのつながりを大切にし、人と関わることで生きる勇気と活力がでて、みんなとなら乗り越えられる」と力強くお話をしてくださいました。

生徒からは「テレビでしか見たことがない被災地を実際に見て、語り部の話を聞き、改めて惨劇だったこと、地震の脅威、そして人と人とのつながりが生きていくうえで大きな活力になると思った」と感想がありました。

兵庫県立西脇高校のボランティア

町内研修の後は、災害公営住宅へ移動し、「夕涼み会」を開催。会場いっぱいになるくらい多くの住民のみなさんに参加していただき、ダンス、ギター演奏、歌、よさこい、ビンゴ大会と生徒たちが一生懸命用意した出し物を一緒に楽しみました。

兵庫県西脇市は地場産業として「播州織」が有名です。この播州織の布を使用した小物やリース作りも一緒に行い、また播州織で制作した衣装を着てのダンスは大変盛り上がりました。生徒は「この衣装は卒業した先輩たちが制作した衣装で、私たち後輩が代々引き継ぎ大切に使用している」と目を輝かせながら話しました。

そして、最後に復興住宅の広場での盆踊り!!住民のみなさん、生徒や先生たちがひとつの輪になり踊る姿がライトに照らされ、とっても幻想的で、みんなの笑顔や笑い声が響く中、今回のボランティア研修は終了となりました。

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ボランティア研修を終えて

ボランティア研修に参加した生徒たちに率直な感想を聞いてみました。ひとりの生徒は「南三陸町の人たちを笑顔にしたい、楽しませたいと思ってきたが私たちのほうが逆にみなさんから笑顔をいただいた」と。

もうひとりの生徒は「テレビ等で復興したと聞いていたが防災対策庁舎などを見て、まだまだ復興には時間がかかると思った」と話してくれました。この他にも多くの生徒たちから、地元の人たちとの交流がとにかく楽しい、来年も参加したいという声が上がりました。

3年連続で参加した生徒は「最初は大変だと思っても最後には来てよかった、と思える充実した研修で、毎年参加しています。来年はもう参加できないことがとても残念です。これからも震災前のように活気溢れる町に戻るようにがんばってください」と涙ながらに話してくれました。

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研修に参加した生徒は9月の始業式に全校生徒の前で報告会を行い、参加できなかった生徒たちに今回経験したことを伝え、来年にそして将来へと繋げていきます。

今回のボランティア活動を通して、改めて震災の実際を知り、その教訓を今後に活かすとともに、みんなの笑顔がみんなの笑顔をつくる、とても心に残るボランティア研修になりました。

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