宮城大学 南三陸復興ステーション

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週末の寒さから一転し、天気も良くて暖かい朝。
春の陽気を感じられる一日です。

入谷林際地域にある校舎の宿「さんさん館」。


その裏の教室内に、宮城大学の南三陸復興ステーションが設置されています。
統括リーダーの鈴木清美さんにお話を伺いました。

 

2012年4月、宮城大学における復興支援の現地拠点として本ステーションを設置。
全国の大学や企業、団体(産学)と被災地(官・住民)とのコラボレーションが主目的です。
一方、震災時に十分機能しなかったエネルギーシステムを再構築するため、
間伐による森林の手入れ、その間伐材を活かした薪ストーブやペレットストーブの普及、
スターリングエンジンによるバイオマス発電の研究など、
木質資源を利活用するための活動を進めていらっしゃいます。
 
(下の写真は地元の方が学生に指導している様子)
「森林の手入れ」に関して、敷地の裏手にある山の手入れをしていらっしゃいますが、
樹木の剪定や間伐などの技術は、退職された地域の高齢者に教わりながら学んでいるそうです。
休講期間などの学生が支援に来れるタイミングであれば、学生も交えて作業を行います。
事務所内には薪ストーブを設置。間伐材を燃料として使用されています。
 
スターリングエンジンによる、バイオマス発電も研究中。
発電する頻度は多くありませんが研究で生み出した電気は、
さんさん館に供給したり、電動バイクを走らせたりしているそうです。
「この復興ステーションが沿岸部ではなく入谷にあることで、町内全体を
見る視点が身につき、地域の歴史に関しても触れることができます。
新しくできた研修施設の「いりやど」さんと協力して、里山でもできる支援や
起業・就労の発信拠点になっていきたいです。」
自然豊かで伝統技術の残る入谷にて、学生と高齢者の協同による、
新たな取り組みが進んでいます。
(安藤)

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