森里海街の資源に恵まれている南三陸。
豊かさは享受するばかりではなく、守っていくことも必要ですね。
その手段の一つとして検討されているのが森林認証の取得です。
最初の勉強会が開かれたのが昨年5月のことでした。
それから約1年となる4月、今度は事前審査が行われるとの情報をいただき
南三陸森林組合にお邪魔しました。
森林認証とは“森の管理が適正な手段で行われていることを証明するもの”。
実地での審査を元に、自然環境や労働環境への配慮、
材を出す際の流通管理など
複数の条件を満たすことで得られる“お墨付き”です。
その中でも現在取得を目指しているのが |
もちろん厳しい審査ですが、今回はまだ“事前審査”。
本審査の合格を目標に、山の運営の改善を促すことが目的です。
現在申請を検討している森林は
町有林と町内の民間林の一部、合計約1,300ヘクタール。
町内森林総面積の約1/10に当たります。
中には樹齢200年以上の杉も見られるという、
町の宝と言ってもいい森です。
今回は審査機関の担当者のほか
森林組合職員・山主等が集まってミーティングが開かれました。
その後、一行は対象となる山々を視察。
管理方法や周辺環境への理解度の確認、
現場の方へのヒアリング等が行われました。
「マップはよくまとまっているので、樹種別の構成などもグラフで分かるといいですね。」
「現場には救急箱も携行してください。」
「全体の管理方法を統一する必要はありませんが、最低限のガイドラインは要りますね。」
2日間の事前審査でいくつもの指摘がなされました。
これらを元に今後の山の運営方針が整理されるとのこと。
その後森林認証申請への準備に入るとして、
スムーズに進めば本審査は今年7月頃。
審査結果が分かるのは早くて9月頃だそうです。
例えばオリンピック等の国際的な催しの際、
場内で使用する木材には厳しい審査基準があります。
先に“お墨付き”を持っていれば、
そういった場で採用される可能性が高くなるのです。
木製の家具や食器、ノベルティグッズ。
遠くない未来、“南三陸材”が世界の舞台で活躍する日が来るかもしれません。
ひょっとすると2020年の東京オリンピックにも
間に合う・・・かも・・・?
(日比谷)
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