2017年から始まった「走らないミニ運動会」が3回目を迎えました。今年も参加者の元気いっぱいな声が会場を彩りました。その模様をレポートします。
走らないけど、元気いっぱい!
2017年から始まり、今では地域住民の楽しみになっている「走らないミニ運動会」。
天候不良で開催が危ぶまれましたが、お天気祭りのおかげか当日は秋晴れの運動会日和となりました。今年の参加者は総勢155名!団地の住民の方々の他に、あさひ幼稚園の園児36名の参加と、いつもこの時期に町内で地域実習中の大正大学地域創生学部の学生がボランティアとして参加しました。
運動会実行委員長の阿部誠さんとお話ししたところ、毎年レベルアップしていく運動会の盛り上がりに「着いていけないよ〜」と頬を緩ませていました。住民の方々とパワフルな社会福祉協議会の方々と協働して続けてきた運動会、今年はどんな景色が見られるのか。
「走らない」と名付けられたこの運動会。開会式でも競技中も「走らないでー!」と言われるくらい、参加者の皆さんはついつい走ってしまうほどの盛り上がりを見せました。
白熱!ユニークな運動会種目
毎年ユニークな種目が並ぶこの運動会。「今年は何があるのかな〜」と皆さんワクワクしていました。
今年はボール渡し、ビッグボウリング、グラウンドゴルフ、お宝探しゲーム、借り物競争、じゃんけんMVPの7種目の他に、幼稚園のおゆうぎと最後に全員でのマイムマイムという内容。
参加者は赤・青・黄色の3つのチームに分かれ各競技に参加します。ボール渡しでは園児と高齢者が協力する光景が見られました。自分の孫と遊ぶかのように楽しむおじいちゃんおばあちゃん達の笑顔が可愛いですね。
ここに集まる様々な楽しみの形
種目の合間に、参加者の方々にお話を聞きました。その中で、皆さんが今日という日をとっても楽しみにしていたことが伝わってきました。
「最高!この一言に尽きるね」第1回目から参加しているよと話してくれた皆勤賞のおじいちゃん。
毎年最高に楽しいから、もう来年が楽しみで仕方がないとのこと。
そして、最高の理由とは「なかなか会えない人に会えるからだよ」と教えてくれました。
ご近所同士だった人も震災を機に離れ離れになってしまった。
仮設住宅の時は一緒だったのに、その後はそれぞれ離れたところに住んでいる。
でも、この運動会に来れば会える。
この運動会に参加する中だけでも、たくさんの「久しぶりだっちゃ〜元気しでだの?」を耳にしました。
いくつになっても初体験
「いや〜やったごどなかったね。今日が初めてよ!」
ウキウキしながらスティックを持っていたのは、今日が初めてのグラウンドゴルフだというおばあちゃん。「この歳になっても初めてのことができるのって楽しいね」とベテランのお友達に教えられながら、グラウンドゴルフを満喫していました。
いくつになっても初めてのことに挑戦できること。同じことを誰かと一緒に楽しめること。スポーツの良さをうまく組み込んだ種目でした。
いつまでもここに
終始、全体的に明るく楽しい雰囲気で運動会は滞りなく行われました。
おじいちゃんたちから大学生、幼稚園児も一緒に楽しめる走らない運動会。
「生きているうちは参加すっから!」と元気よく笑っていたおばあちゃん、また来年ここでね。