令和元年度 成人式~それぞれの想いを胸に大人への一歩踏み出す~

3327

1月12日(日)、令和初めての成人式が南三陸町総合体育館で行われました。今年、南三陸町で成人を迎えたのは153名。震災からもうすぐ9年、震災当時小学5年生だった新成人が、どんな想いでこの日を迎えたのか。新成人の声をお届けします。

令和初 153名が成人を迎える

元号が令和になって初めてとなる成人式が1月12日、南三陸町総合体育館で行われました。人口減少や若者流失などが進む南三陸町で今年新たに大人の仲間入りを迎えたのは153名。このうち、式には134名の新成人が出席しました。久しぶりの旧友との再会に喜びの声で会場は包まれていました。

式が始まり、佐藤仁町長からは「秘められた無限の可能性を信じ、粘り強く挑戦し続けてもらいたい」と新元号で成人を迎えた皆さんにエールが送られました。その後、誓いのことば、成人の抱負が各代表者から述べられました。

私たちが受けた御恩を社会にお返ししていこう

阿部怜哉さんが新成人を代表して誓いの言葉を述べました。

「私たちが受けた御恩を社会にお返していこうではありませんか。後の南三陸町のためにも、私たち、新成人が更なる復興と発展に携わって行けたらと思います」

町の復興と共に小学、中学、高校時代を過ごした新成人の皆さん。思い通りに学校生活を送れなかった人も多くいるはずです。それでも、全国からの支援に支えられたご恩を、今度は返していこう。町の復興と共に歩んできたからこそ、この言葉には大きな想いが込められているように感じられます。

それぞれの想いを胸に

成人の抱負では、新成人を代表して2人から抱負が述べられました。小さい頃から夢だった保育士になるための勉強に励んでいると話した畠山史花さん。「将来は、南三陸町で保育士として働き、町の保育、子育てに貢献したい」と抱負を述べました。続けて「これからは私たちが南三陸町を支える存在となり、より良い町を築いて行きたい」と話しました。

もう一人成人の抱負を読み上げたのは、登米市に勤務している小野健太郎さん。昨年の台風19号でも大きな被害を受けた登米市。日常業務に加え、災害対応に大変な1年だったと話します。それでも「少しずつ成長し、地域の皆さまを支える存在になりたい」と抱負を述べました。また支えられ成長してきた分、支える側にならなければいけないと話し、「小さいことから行動していきましょう」と一緒に成人を迎えた仲間に言葉を送りました。

他にも、新成人の想いは様々。

「まずは育ててくれた、両親に感謝したい」

「晴れ着姿をお世話になった方々に見せたい」

「社会に何らかの形で、役立っていきたい」

「いずれは地元に戻って、漁業を継ぎたい」

「震災の町というマイナスの印象だけでなく、プラスの印象を広げ、盛り上げていきたい」

「仲間にも町に戻ってきてもらいたい」

「これからも、よりよい町づくりに携わりたい」

と希望に満ちた声が多く聞かれました。

未来への決意

また式の後半には、ビリギャルでおなじみ小林さやかさんが「ビリギャル流 不可能を可能に変える5つのルール」と題した記念講演を実施。講演の最後に「意志ある所に道は開ける」と新成人のこれからの挑戦を後押しするようなメッセージが送られました。

震災からもうすぐ9年が経とうとしている南三陸町。まだまだ復興半ばで、地域の課題もたくさんあります。しかし今年、成人を迎えた”意思ある若者たち”がこの町を支え、更なる発展に向けて活躍してくれることでしょう。晴れ着姿に身を包んだ新成人の表情には、これから未来に向けての決意が伺えました。新成人の皆様、おめでとうございます。

いいね!して
南三陸を応援

フォローする