南三陸高校で地域の課題解決に挑む「地域学」がスタート!地域の魅力をラップで表現したPVが完成!?

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南三陸高校の普通科地域創造系2年生が町内企業と連携し課題解決に挑む「地域学」が、今年度より開始しました。今回は「南三陸なう」をテーマにした情報発信の課題に挑む高校生の取り組みを紹介!南三陸高校の新たな取り組みとして注目です。

南三陸高校2年生が地域の課題解決に挑む

南三陸高校普通科では2年次より進路や興味関心によって地域創造系と文理系に分かれて授業が行われます。

地域創造系では1次産業から6次産業の担い手や地域起業家人財の育成を目指し、大学・専門学校への進学や、公務員、民間就職など幅広い進路に対応しているのが特徴。文理系は主に大学進学希望者を対象とし、共通テストの受験にも対応したカリキュラムで、進路希望に応じて、必要な文系科目、理系科目を選択することができ、国公私立大学への進学に対応しています。

普通科地域創造系2年生が参加する「地域学」と名付けられた授業が今年度より新しく始まりました。南三陸町唯一の高校として、町内全域を学びのフィールドと捉え、町内企業と連携した取り組みです。

授業の流れとしては、まず連携事業者が講義で産業についてのレクチャーを実施。その後、町内でフィールドワークを行います。事業における課題を踏まえた「ミッション」を生徒に提示して、約1ヶ月ほどの期間をかけて課題解決のプランを練り、最終発表で考えたプランを提案するという流れです。

本年度は、第一次産業として林業経営を営む株式会社佐久、第二次産業として水産加工業を営む株式会社カネキ吉田商店、第三次産業として宿泊業を営むほか、当「南三陸なう」を運営する一般社団法人南三陸研修センター、六次産業として株式会社南三陸ワイナリーが協力企業して授業が進められていきます。

さんさん商店街をフィールドに情報発信を体験!

今回は、「南三陸なう」をテーマに行われた地域学の模様をレポートします。まず講義では、「情報発信とは」「編集力とは」というレクチャーを行ったのちに、南三陸なうの変遷や狙い、現在の課題感を提示しました。そして最後に「10代から20代にヒットする 南三陸町の資源を生かした 情報発信コンテンツを企画」というミッションを提示して講義は終了しました。

後日行われたフィールドワークでは、南三陸さんさん商店街を拠点にしながら、半日間で動画の企画・撮影・編集の一連の流れを体験しました。

まずは企画の考え方について。ターゲットを設定し、企画コンセプトやメッセージを考え、内容を考えていくという手順をチームごとに体験。時間の都合上、南三陸さんさん商店街内や周辺エリアでの撮影となるため制限があるなかでも試行錯誤しながら意見を出し合い企画を考えていた姿が印象的でした。

次に、考えた企画をもとに実際に撮影に挑戦します!

YoutubeやTikTokで日常的に動画に触れているとはいえ実際に撮影するとなると一筋縄ではいかないもの。それでも楽しみながら魅力を伝えようと協力し合っている様子が伺えました。さらに撮影した素材を簡易的に編集をするというステップを体験しました。そして実際に当日完成した作品はこちら!

企画から編集まで2時間半ほどとは思えないクオリティに驚かされます。また何よりも生徒たち自身が楽しみながら、自分たちの町の情報発信をしていることが印象的でした。

より魅力的なPRのために熟考しプレゼンを披露

講義・フィールドワークを終え授業時間を使って最終プレゼンの準備をしていきます。そしていよいよ最終発表。緊張の面持ちのなかそれぞれのチームから提案があります。

「コクガンなどの希少な鳥が飛来する地域なのでバードウォッチング企画。Instagramと連動させて撮影した写真はInstagramで投稿していく」

「さんさん商店街や周辺の食べ歩き動画企画」

「南三陸の旬の食材を活用したレシピ動画」

などの企画案だけではなく、中高生の間でも流行っている「ストリートスナップ動画」を南三陸でもできないか?という提案や、高校魅力化を中高生に向けて発信するためにTikTokを活用して在校生自身が楽しんでいる動画をあげよう!と実際に動画を作成してサンプルを提案してくれるチームもありました。

そんななか一際異彩を放っていたのがチーム「INUWASHI」。南三陸のスポットや食をオリジナルのラップに乗せて披露するという動画を制作しました。自分たちが楽しみつつ町の魅力をPRする見事な動画は講師陣からも大好評!南三陸公式Youtubeチャンネル「南三陸なう」チャンネルに掲載されているのでぜひご覧ください!

地元企業と連携し地域の課題解決のアイディアを出す地域学。受動的な学びではなく自らの関心テーマも踏まえ、能動的に考え行動していく経験を踏めることは、今後の進路や進学、そして社会人生活において非常に有意義になると感じました。また自分たちの故郷の魅力を改めて知るきっかけになるこのカリキュラムに今後も期待が膨らみます。

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