南三陸高校の「ビジネス基礎」授業内において、ビーモーション株式会社の生成AIシステムを利用した「AIアバターで学ぶ ビジネスマナー講座」の体験会が開催されました。最新技術をうまく活用しながらスキル獲得につなげていく取り組みにぜひ注目ください!
最新技術を活用しながら学びを深める情報ビジネス科
南三陸高校の情報ビジネス科ではサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させる社会Society5.0の到来を見据え、AIが発展する次世代の社会に対応できる人財の育成を目指し、さまざまな取り組みを行っています。ドローンを使った映像制作や3Dプリンタ・レーザー機を使った商品開発、タブレットを使用した商品デザインなど様々な体験を通して情報発信力を身に付け、また、民間企業と連携した国際標準資格のLinuxの資格取得を目指すなどの特徴的なカリキュラムを持っています。
そんななか「AI」を理解するということが大きな鍵になっており、授業の中でも積極的に活用したり学びの機会を作っています。
今回の「AIアバターで学ぶ ビジネスマナー講座」も情報ビジネス科の五十嵐先生が「コロナ禍を経て未来のPRや接客に“アバター”や“AI”を学ぶことは大事なのではないか」と考え、活用できるシステムがないか検討していたところから縁がつながって実現しました。
AIがビジネスでどのように活用されているのか?
授業冒頭では「AIは現在のビジネスでどのように活用されているのか?考えてきたことを発表してみましょう」と五十嵐先生から生徒たちに投げかけます。すると生徒たちは
「農家の生産需要予測」
「コールセンターの自動化」
「自動翻訳」
「トレンド予測」
「データ活用」
などにAIが積極的に活用されていると発表していきます。
また、生徒たちにとっても身近になっている「Chat GPT」についてもどのような点が得意で、苦手なことはどんなことか、しっかりと活用の方法を考えていかなければならないと話していきます。
さらに、自分だったらどんなビジネスにAIを使っていきたいか、どんなことに便利に使えそうかをディスカッションしていきました。
「文章やメールの作成」
「大量の情報を集める時」
「アイディア出し」
「接客業」
などといった現在活用されているようなアイディアから
「AIロボットが高齢者の話し相手になるのではないか」
といった未来のAI活用方法のヒントになるような事例まで議論されていきました。
AIアバターと会話しながら実践的にビジネスマナーを学ぶ!
AIについてディスカッションし、学びを深めたのちに、授業後半ではこうしたAIのビジネスへの活用の一端でもある「ビジネスマナー講座」を実際に体験することになりました。
AIアバターとの音声対話によるロールプレイングなどを通してビジネスマナーを学びながら、AI技術の理解を深めることを目的とした、実験的な取り組みになります。
パソコン上に現れるAIアバターと会話をしながら「来客編」「電話編」にチャレンジ。
電話編では「受付役」「発信者役」を選択することができ、相手側をAIアバターが担います。ややこしい敬語やマナーなどを実践を通して学べることで楽しみながら身につけることが出来ます。体験した生徒たちからも笑顔で楽しみながら学習している姿が印象的でした。
AIなどの最新技術を常に取り入れながら学びや活用の機会を提供し、人財育成に取り組む南三陸高校。さまざまなツールを活用した新たな学習へのチャレンジが始まっています。