5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

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5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

毎月恒例の福興市が、今月も盛大に開催されました。東日本大震災から約一ヶ月という早さでスタートした福興市。今回は、その舞台裏を中心にお届けします。

志津川湾ホタテまつり福興市

2016年4月24日(日)、毎月恒例の福興市が開催されました。

通算56回目となる今回のテーマは「ホタテ」。間もなく最盛期を迎えるホタテの初物が手に入る・味わえるとあって、たくさんの方にお越しいただき、大盛況に終わりました。

生ホタテや炭火焼ホタテの販売コーナーには、開会式を前に長蛇の列ができ、昼ごろに売り切れるまで、その列が絶えることはありませんでした。

身も大きくなり甘さの詰まったホタテは、このあと夏ごろまで旬となります。ちなみにお刺身で食べる場合は、横にスライスするよりも、繊維に沿って縦に切る方がおいしく味わえます。

5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

福興市5周年記念の餅まき

おいしい水産物の生産と販売、そして賑わいと集いのお祭りを続けることで、町の復興を後押ししアピールしていこうと。その後は、おおむね毎月1回のペースで継続され、今回で通算56回目。そして、記念すべき5周年を迎えました。

2011年4月29日・30日、未だ避難所となっていた志津川中学校を会場に、第1回目の福興市が開催されたのは東日本大震災からわずか一ヶ月半後。ようやく電気や水道の復旧がなされたものの、未だ、通常の生活がままならないという時期ではありました。そのような中、たくさんの人が集まり、ひと時の賑わいが生まれ笑顔がこぼれました。

このあたりの地域では、祝い事といえば“餅まき”。お正月のお祭りでも、夏祭りでも、新居が建った時でも、新船の入水式でも、決まって餅まきがおこなわれます。今回も、もちろん盛大な餅まきがおこなわれ、ステージ前では、お餅や商品引換券をめぐり大変盛り上がりました。この町の人たちは、餅まきにかけては本気です。

5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

福興市の舞台裏

こうした福興市の開催の裏には、当然主催者側の準備や片付けがあります。これまで56回にわたって開催できたのは、福興市実行委員や出店者のみなさんはもちろん、南三陸町産業振興課・南三陸町観光協会・ふっこう青年会、そして多くのボランティアの方々による、見えない部分でのご苦労の賜物でした。

5周年を機に、町の賑わいを支える裏側の様子もお届けしてみようと思います。ということで、福興市前日の会場へ、設営のお手伝いに伺いました。

5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

テントの設営から始まります

町内の名だたる水産加工会社の大型トラックに積まれ、会場には資材が次々と運び込まれます。さすが水産業の町とあって、さながら魚市場のごとくフォークリフトが軽快に走り、資材を各所へ振り分けて行きます。

設営に集まった出店者・ボランティアの方々は、手慣れた手つきでテントを建てて行きます。今回は約25張、普段と比べるとやや少ない方でしょうか。とはいえ、それなりに重量のあるテントを少ない人数で設営していくのは、それなりの重労働でもあります。

そんな中でも、毎月の顔なじみとなった出店者の皆さんは、今月もよろしく・頑張ろうと、笑顔であいさつを交わしながら汗を流します。お祭り当日だけでなく、準備や片付けも含め地域の皆さんが協力し合うことが、本当の意味の賑わいや集いだな、と感じます。

その後も、テーブルやイスの配布、のぼりや看板・ゴミ箱の設置など着々と準備は進み、おおよそ3時間ほどで作業は終了しました。

5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

NEC“TOMONI”プロジェクト

準備や片付け、そしてお祭り当日の運営には、これまでたいへん多くのボランティアの方々が関わってくださっています。

中でも、毎月のように大人数で町に訪れて下さっているのが、NEC“TOMONI”プロジェクトのみなさん。2011年7月より継続されている東北復興支援活動です。2015年11月には南三陸町と復興連携協定を締結し、南三陸応縁団の活動等を通じて引き続きご支援をくださるそうです。

今回も大型バスに乗ったたくさんの社員さんがいらっしゃり、準備・片付けから販売ブース内まで、各所いたるところでお手伝いくださいました。社名の入った白いビブスは、すでに福興市ではお馴染みの風景となっています。

私たち町民出店者やお客さんとも気さくに話していただき、また威勢の良い声で販売にも大いに貢献してくださり、たいへん助かっております。いつもありがとうございます。

5周年を迎えた福興市、舞台裏はたくさんの人に支えられていた(第56回志津川湾ホタテまつり福興市)

今後もずっと続く福興市を目指して

こうした多くのボランティアの方々のお手伝いにより、毎月大規模に開催できている福興市。裏を返せば、これだけの規模で継続していくためには、ボランティアの方々の手を借りざるを得ないのが現状となってしまっています。

福興市は出店事業者のみならず、多くの町民にとって大切な賑わいと集いの場となっています。毎月笑顔で顔を合わせ、「元気でやっているかい」「引き続き復興に向け頑張って行こう」と、地域のつながりを強くしていきます。

こうした活気あふれる場が続くことで、町の明るい復興をアピールしていきます。

南三陸町民のみなさん、ぜひ福興市のおでってーにいらしてください。地域のみんなで、地域のイベントをつくりあげていきましょう。

町外のみなさん、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。福興市のお手伝いも、当日のご来場も大歓迎で、明るい笑顔でお待ちしております。

次回の開催をお楽しみに!

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