台風一過の9月13日、『ツール・ド・東北2015』が開催されました。
宮城県沿岸部を舞台とするこの催しも今年で3回目。石巻・女川・南三陸・気仙沼を自転車で巡り、地域の人・景色・食を味わうことで被災地のいまに触れられるとあって今回も多くのライダーが出場しました。
こちらは伊里前福幸商店街に設けられたエイドステーション(休憩所)。朝8時半過ぎから続々とライダーたちが到着しました。お餅のようなお菓子・がんづきやシーフードカレーなどが振る舞われ、ライダーたちのお腹を満たします。
フレンドライダーとしてご参加の元オリンピック日本代表、竹谷健二さんにお話を伺いました。竹谷さんはたつがねMTB大会等、様々な形で地域を応援してくださっており今回はファンの皆さんとともに三陸の風景と味覚を楽しんでいる、と話します。
「色々なタイミングでこの町に来ていますが、段々と津波の傷跡が薄れていく様子が見えて嬉しく思います。自分が復興のためになにかできている、とは思いませんがこういった催しを通し、外の方にも被災地のことを知っていただきたいですね。」
「天気にも恵まれ今年もたくさんのライダーさん・ボランティアさんが来てくださいました。復興の意気込みとおもてなしで、気合を入れてお迎えさせてもらっています。町の人々が皆様の支援を受けながらがんばっている姿を見ていただきたいですね。あとはどうか事故のないように!」
(伊里前福幸商店街組合長 山内義申さん)
青空の下、3500人が秋風のように走り抜けていきました。この走りが未来へと続きますように。