歌津地区に本設商店街「南三陸ハマーレ歌津」がオープン!

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これまで5年以上「伊里前福幸商店街」として愛されてきた歌津の商店街が「南三陸ハマーレ歌津」と名称を新たに、4月23日にオープン。多くの地元住民や観光客に見守られる中、オープニングセレモニーが開催されました。3月3日にオープンした「さんさん商店街」に続き、観光や地域コミュニティの拠点となる役割が期待されています。

観光客と住民の拠りどころとなる商店街に

2011年12月に南三陸町歌津地区に誕生した「伊里前福幸商店街」を引き継ぐ形でオープンした「南三陸ハマーレ歌津」。仮設から仮設への移転を行ったのち、当初仮設商店街があった場所に位置する5mほどかさ上げされた国道45線沿いにあります。木造平屋2棟には飲食店や衣料品、日用品店など8店舗が入り、歌津地区の交流拠点としても期待されています。

「3月3日のさんさん商店街のオープン。そして今日のハマーレ歌津のオープンで、ようやく南三陸の顔が二つ出揃った。今日が、本当の意味で未来に向かってのスタートの一日となる。さらに今年度中にはこの商店街近くに三陸自動車道の歌津インターチェンジが開通となる予定。さらに多くの方々が足を運んでいただけるような施設に成長していきたい」と佐藤仁南三陸町長はオープニングセレモニーにて決意を述べていました。

来賓を代表してあいさつする佐藤仁南三陸町長

さらにマルタケ商店の店主であり、商店会会長の高橋武一さんは、この商店街の特性を次のように話しました。

「この商店街は、すぐ上に小学校、中学校が位置している。災害公営住宅もあり、防災集団移転団地もすぐ近い。震災前の伊里前地区のように、住民にとっても身近な商店街になっていくだろう。住民と一体となり、住民といっしょに歩む商店街を目指していきたい」

観光交流拠点としてのみならず、町民にとっても集まる場となり、地域コミュニティの中核的機能を担うことが期待されています。

伊里前福幸商店街からのハッピに袖を通す商店会会長の高橋武一さん

さんさん商店街同様、設計は隈研吾氏

2017年3月3日にオープンしている志津川地区の「南三陸志津川さんさん商店街」と同様に、設計を務めたのは東京五輪・パラリンピックで使う新国立競技場のデザインを手掛けた建築家、隈研吾氏。

「美人杉と言われるピンク色の木目が美しい南三陸をふんだんに使用しました。後ろに里山を背負い、正面に海を眺める、”里山型“の商店街を目指しました」と話しました。下屋の軒下を大きく跳ねだしたデザインが特徴的で、商品の陳列やお客さんと店主が出会う「縁側」のような役割を果たしていくことでしょう。

さんさん商店街同様、木質感あふれる空間になっている

「仲間になろう!」の意を込めて、「ハマーレ!」

「ハマーレ歌津」という愛称は公募によって誕生。町内はもちろん、全国各地から100を超える応募があったなかで選ばれたものです。「はまる」という言葉は、南三陸の言葉で「参加して!」「まざって!」という意味。「来て!まざって!一緒に仲間になろう」という呼びかけの気持ちが「ハマーレ」という名前に込められています。さらに、歌津に多い「浜」、イタリア語で「海」を意味する「マーレ」もかけ合わせられたものです。

もともと伊里前福幸商店街は、一度訪れるとそのアットホームな雰囲気と元気のよい店主に囲まれ、ついつい話し込んでしまうような独特な空気が流れていました。そのよさを引き継いでいくという意思が「ハマーレ歌津」という名前に表れています。

かわいらしいロゴデザインも特徴的

ハマーレ歌津があるのは伊里前地区。「いさとまえ」にはアイヌ語でクジラの寄る浜という意味があります。大海を航海する船をイメージした大きなクジラの背に乗っているのは、東日本大震災で流され、西表島に漂着したポスト。そこに、ポストの帰還で大きな役割を果たしたBEGINのボーカル比嘉栄昇さんと歌津住民がいっしょに作った「歌津さ来てけさいん」という曲の一説があしらわれています。

伊里前という地区の持つ伝承と、震災以降の多くの出会い、それに伴う物語がこのロゴデザインに表れているのです。

「ハマーレ歌津」号の出航!

南三陸町歌津地区に2011年12月13日にオープンした 「伊里前福幸商店街」。かつて、この場所には伊里前商店街が形成されていましたが、津波により全てが流出してしまいました。商店街は存続の危機にありながらも、「またこの場所で商売を続けたい」という地元商店主の願いにより、いち早く仮設商店街としてのスタートを切りました。以来、地元住民やボランティア、そして観光客の拠りどころとして、5年間続いてきました。

改めて、4月23日より「南三陸ハマーレ歌津」として新たな船出を迎えた商店街。人懐っこい歌津の人々の人柄がにじみ出るような商店が軒を連ねています。一度訪れては、お店の人と仲良くなりついつい通い詰めてしまう。そうして思わず「ハマってしまう」のがこの商店街の大きな魅力です。

記念式典ではテープカットやバルーンリリース、もちまきや歌津の郷土芸能などが披露され記念すべきオープンに花を咲かせていました。

店主らによる、もちまきは地元住民に大好評
地元住民や観光客で大賑わいの商店街
郷土芸能も披露され、子どもたちにも大人気
オープンを盛大に盛り上げる「歌津魚竜太鼓」のみなさん

インフォメーション

南三陸ハマーレ歌津

HP http://hamare-utatsu.com

Facebook https://www.facebook.com/hamare.utatsu/

【アクセス】

三陸自動車道 南三陸海岸IC→国道45号線を気仙沼方面に約10分

公共交通機関 BRT歌津駅前

【お問合せ】株式会社南三陸まちづくり未来 電話:0226-25-8903

 

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ライター 浅野 拓也
1988年埼玉県生まれ。学生時代はアフリカや中東、アジアを旅したバックパッカー。卒業後は、広告制作会社でエディター・ライター業を経験。日本全国を取材で駆け回り、自然とともに生きる人々に感銘と同時に憧れを抱く。そして、2014年に、取材でも縁のあった南三陸町に移住。食・暮・人をテーマにしたライターとして活動している。