ホタテの養殖 前編

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昨夜久しぶりに震度4の地震があったため、防災用品のチェックを行いました。皆さんも備えは万全に。

三陸水産業の柱の一つ、ホタテ養殖。震災前は町内で種から育てていたそうですが、現在は設備の不足により
小さいホタテを北海道から取り寄せ、町の海で成長させる場合が多いそうです。

11月某日。「ホタテが今日届くことになりました。明日みんなで作業をします!」歌津の漁師さんから連絡をいただき、お手伝いに伺いました。

翌朝6時、歌津地区泊浜(とまりはま)漁港、高橋さん宅の作業場。すでに作業は始まっていました。

北海道からホタテ2万3千枚が届いたのは前日の夜遅い時間。全てロープで繋いで元気なうちに海へ戻してあげなければいけないそうで、ご近所から何人もの応援が駆けつけていました。

こちらが子どものホタテ。

生まれて1年前後、半生貝(はんせいがい)と呼ばれる状態です。このままでも美味しそうです。

タン!タン!と音を立てながら殻のふちに小さな穴が開けられます。

これを一枚ずつ手作業でカギに刺し、ロープに繋ぐのです。「耳吊り」と呼ばれる作業です。

「ホタテの向きを揃えて、カギの返しの部分までぐっと刺して」親切に教えてくださるお母さん方。口を動かしながら、手も速い!

この日作業にあたっていた方の多くがご近所の女性でした。姉妹で呼びかけあって来た、と仰る方もいます。「ホタテがいつ届くか前日にならないとわからないのっさ。急にお願いすることになっがら、来てくれんのは身内ばっかり。」

大変なんだよ、と言いつつ作業中のおしゃべりが楽しそうです。盛り上がるにつれ地元ことばが強くなり、もう私には聞き取れません。

耳吊り作業の済んだホタテたちは船に積み込まれ、海に出ます。次回はその様子をお伝えします。

 

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