志津川の菊

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暖かい日の続く南三陸町。今朝は少しだけ春雨が降りました。

志津川地区ではかつて40軒ほどの農家が菊を育てていました。震災により多くの畑が被害を受けた中、それでも菊の栽培を続けたいと奮闘している方々がいます。

そんな一人、及川博喜さんをご紹介します。

菊畑の全てを津波で流されてしまった博喜さんは震災後、同じ地区の菊農家3人と共に南三陸町復興組合「華」を設立。農業再生の交付金などの支援を受けながら菊栽培用の温室を再建しました。

栽培を再開して1年。ようやく出荷量も安定したきたそうです。

「自分は畑を諦めない」と博喜さん。志津川の菊は田尻畑地区がリードしてきた、という自負があります。

もともとこの地区での菊栽培は博喜さんのお父さん世代の方々が始めたそうです。これまで、冷害に耐えるための品種改良や「志津川の菊」のブランド化に取り組んできました。

私が訪問した3月上旬はお彼岸用の出荷前。温室内は開きかけた蕾でいっぱいでした。

 

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