志津川の海をダイビングで魅了!

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「温暖化に伴い海の生物も変化している。その『変化』を逃さないことがこれから大切になっていく。そのためにも記録としての撮影も大事になる」と話す佐藤さん。

この夏、海とともに生きる南三陸にとってこの上ない観光コンテンツが復活した。2019年7月、南三陸町志津川にオープンしたダイビングショップ「GruntSculpin南三陸店」。

オーナーの佐藤長明さんは、23歳の時、旅行で訪れたパラオでダイビングに魅了された。その後各地で潜り、ガイドとしての技術を習得すると、小さな時から遊びで潜っていた地元で2005年にダイビングショップを創業。クチバシカジカやダンゴウオを志津川湾で発見し写真に収めると、全国のダイバーから注目を集めた。しかし、経営が軌道に乗ってきたころに、東日本大震災が襲った。

自宅や店舗、すべてを失っても「海」への想いは揺るがなかった。「志津川と親戚のような関係」と話す函館・臼尻で2012年7月にダイビングショップをオープン。好評を博すなかで、志津川での再開を待ち望む声にも出会った。

多くの宝を奪い去った海。その海で観光してもよいものか、と悩まされたこともあるという。しかし、「いつまでも『復興』とは言ってられない。観光地として外の人に来てもらう。そのために、ぼくができるのは、潜って海の魅力を見つけ、美しい写真を撮り、ガイドをすること。それが地域の魅力を高め、地域の食の印象も高めていく」佐藤さんは力強く話した。

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