平成最後の夏、おどれ!!結の里で。

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ほぼすべての被災者住民が仮設住宅から終の棲家に移住された平成最後の夏。志津川東団地の中心部にできた『結の里』で初めての夏祭りが開催され、暑気払いも兼ねての交流会に笑顔の輪が広がりました。

「夏まつり」は浴衣が似合いますね。

会場となった結の里駐車場には、近くの住民はもちろんかなり遠方からいらした大勢の方々が集まりました。浴衣を召した受付嬢に参加費を支払い、焼きそば・タコ焼きなど露店での引き換え券を受け取ります。ちなみに、この参加費(一人200円)は、西日本豪雨災害へ全額寄付されるそうです。

「おどれ!結の夏祭り」というキャッチフレーズのとおり、実行委員会や社会福祉協議会スタッフと、参加者の皆さん一緒に踊りましょう!という参加型のイベントです。

「もう盆踊りなんて、忘れてしまったっちゃ!」と、なかなかテントから出てくれなかったおばちゃん達も「大漁唄い込み」や「東京音頭」などの定番曲が流れると、体がウズウズしてきたのか輪に加わってくれました。特に「北海盆唄」などは、すっかり体にしみこんでいる様子。若い世代が指導を受けて踊ります。

笑顔で暑気払い!

「夏祭りといえばやはり焼きそばですよね」

実行委員会の打ち合わせで、まず初めに提案されたのが焼きそばの提供です。

猛暑でも大人気のメニューですが、作る方は汗だくになってしまいます。それでも楽しみに並んでくれる住民を前にすると、笑顔が自然に出てくるようです。

ホットプレート2台を駆使し、ウインナーやもやしを入れて焼き上げています。建物の壁にテントを建てつけて日差しを遮ってはいますが、熱気は容赦なくスタッフに襲い掛かり、汗をぬぐうタオルがびっしょり濡れてしまっていました。

大阪からも支援、「まいど~おおきに!!」

今回は、生協おおさかならびにみやぎ生協の皆さんから、ボランティア活動として大阪名物「タコ焼き」や「アイスクリーム」を振る舞いたいとの申し出がありました。

「あかんわ~、まだ熱うならん」

「もうちょっと待ってな、今つくるさかい・・・」

「凄い!本場モノの関西弁だっちゃ~」と、妙なところに感心する住民たち。

「よっしゃ~、うまいこと出来たで!まいど~おおきに!!」

仮設住宅暮らしの時期から何度も炊き出しやボランティア活動に来町している生協おおさかの皆さんたちにとっても、新たな団地でのイベントは感慨深いものがあるようです。

童心に返って・・・

みやぎ生協さんは、「ぷにょぷにょボールすくい」も出していました。金魚すくいに使う「ポイ」を使って柔らかいボールを好きなだけゲットしようと真剣な表情で挑みます。

が、「あ~、破れてしまった~」と叫び声が響き渡ります。

懐かしいね~とはしゃぐ高年齢者は、どなたも子どもの顔つきになっているようにみえました

南三陸の盆踊りと言ったら、「トコヤッサイ」だね。

炎天下での盆踊りは、さすがに命がけ?!

「盛り上がってきたところですが、熱中症も心配されるのでラスト一曲となります。」

町民誰もが知っている「トコヤッサイ」のCDを掛けようとしたら、社協職員から「私たち、準優勝だったんですよ~」と告げられました。それなら、なおさら!

7月下旬に開催された「志津川湾夏祭り・トコヤッサイコンテスト」で、並み居る強豪を押さえて見事に準優勝の栄冠を勝ち取った社協チームによる熱演に会場は大興奮です。

平成最後の夏に開催された、結の夏祭りは、参加者130名を超すほどの大盛況でした。

企画した実行委員会の皆さんが「これからも皆が楽しめる交流イベントをやるよ」と力強く宣言すれば、今回協力してくれた生協さんや臨床心理士の方々からも、「今後も支援し続けます」と心強い言葉をいただきました。

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