町内の子育てママとパパが集まって日々の悩みや課題をシェアできるイベントが生涯学習センターで行われました。町の職員や地域の方々も参加し、活発な意見交換となりました。
「やってみよう!」の1回目
今回のイベントの主催は南三陸町、共催にNPO法人ウィメンズアイと「みなはぴ」と、町内の子育てに関わる団体が中心となり南三陸町生涯学習センターで2024年1月28日(日)に開かれ約30名の方が集まりました。
会の説明で町役場保健福祉課の及川課長から「本日は第1回目ということで、トライアルの場として1回やってみよう!というところからスタートしています。なので、皆さんが日頃感じている子育てに対しての悩みとか想いとかそういった部分をどうぞ遠慮なく今日この場でお話をしていただければと思います。」と、これを機に継続していくことや出た意見は役場に持ち帰り検討していくことが伝えられました。
みなはぴの活動
南三陸子育てハッピープロジェクト、通称「みなはぴ」は昨年4月から活動を開始。町内のママ約10名を中心に子育てに関する情報発信や子育て世代向けのイベントの開催など「子育て世代のあったらいいな」の声に寄り添った活動を続けてきました。
▽過去の活動紹介記事▽
インスタグラムのアカウントを9月に開設し、4ヵ月でフォロワーが300人を突破、投稿数は40以上。内容は行きやすい公園や飲食店、町内外近辺の遊び場の他、みなはぴの活動レポートやミーティングの様子などもアップしています。
みなはぴの公式インスタグラムはこちら▽
https://www.instagram.com/minahappy_minamisanriku
情報発信についての報告をした末松知華さんは「遊び場や飲食店の投稿はみなはぴメンバーが実際に足を運んで取材し、子連れに優しいポイントや子ども向けのメニューなどの最新情報を載せています。私自身も普段通っている飲食店に子供椅子はあったかなど、なかなか覚えられないので思い出すために投稿を見返してから出掛ける時があります。」と投稿内容について説明し、投稿へのリアクションやシェアを通じて徐々に輪が広がっているのがとても嬉しいと取り組みの成果を語りました。
集まって話し合う場の意味
後半はグループに分かれて「取り組みの報告を聞いていいなと感じたこと・気になったこと」と、「町と協力して子どもが地域で楽しく育つためにこんなことが実現したらいいな」の2つをそれぞれ付箋に書いてまとめるグループワークが行われました。
今回のイベントで知ったことも踏まえ、それぞれの感想や普段から抱えていた疑問などがシートに貼られていきます。各テーブルにはみなはぴメンバーが進行役でつき、参加者が気軽に意見を出せるようサポートしていました。
次の一歩のためのみんなの声
グループのメンバーを2回変えてワークは終わり、各テーブルで出た意見をまとめて全体共有となりました。
現在の支援策や取り組みの中で改善が望まれる意見もありましたが、それらに対して「ではどうすれば良いのか」を模索するワークになっていたのが印象的でした。例えば「土日に子どもを遊びに行かせる場所がほしい」という意見で終わらず、「今ある施設に自由に行けて遊べる部屋があっておもちゃを持参するだけという場所が欲しいです。雨の日や暑い日でも寒い日でも外で遊ぶのが難しい日が増えているから、そういう場所が増えると助かる。」といった、具体的で実現の可能性が高い案となって発表されていました。
その他にも、みなはぴの活動で一時預かりが始まったことで育児の選択肢が増えたことの感想や、自分と同じ子育てママたちが考えて活動してくれることが今の子育て世代のニーズに合っていることなど、活動へのポジティブな意見が書かれた付箋も数多く見られます。
会の終わりにNPO法人ウィメンズアイの栗林さんから「今日はこんなにたくさん集まっていただきましたが、町の中で子育てをしている人たちはたくさんいて、困りごとを抱えている人たちもいると思います。そういう人たちがこの場に出てきても良いかな、参加しようかなって思ってもらえるようにこの場を継続していけたらいいなと思います。」と感想を述べ、1人で悩まず集まって話し合える「しゃべりば」の可能性と必要性が感じられる記念すべき1回目となりました。