これからも応援を! 南三陸町のためにがんばるオクトパス君

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南三陸町の人気キャラクター、オクトパス君。町内外のイベントに引っ張りだこで、地元はもちろん全国にファンがいます。南三陸町にとってオクトパス君の存在とは…?オクトパス君の活躍を振り返ります。

町内外で大活躍! 老若男女に大人気のオクトパス君。

真っ赤でまるっこいボディに、パッチリした目。頭にハチマキを巻いた愛くるしいタコ。南三陸町で生まれたキャラクター、オクトパス君です。オクトパス君が町内外のイベントに登場すると、子どもからお年寄りまで、老若男女に大人気! まさに引っ張りだこです。

伊里前福幸商店街で行われた「伊里前しろうおまつり」にて(2014年5月)
「すがも染井吉野桜まつり」に招待され、東京に出張したオクトパス君(2017年3月)

オクトパス君の活躍の場は、イベントだけではありません。南三陸町では、警察署や消防署などの公式キャラクターになっています。また、病院や商店など、町のあちこちでオクトパス君のポスターやグッズを見かけます。地元に浸透し町民に親しまれているオクトパス君は、南三陸町のシンボル的存在です。

2015年11月、南三陸警察署のキャラクターとして「オクトポリス君」が誕生。2017年4月27日、オクトポリス君をさらに多くの場面で使用していくにあたっての調印式が行われた

合格祈願グッズから、南三陸をPRする“ゆるキャラ”に。

オクトパス君が誕生したのは、東日本大震災前の2009年。当時、産業振興課の職員として町の観光振興に携わっていた阿部忠義さんが、観光協会とともに志津川の名産であるタコをモチーフに、合格祈願グッズとして「置くと」「パス(合格)」する=「オクトパス君」の文鎮を考案しました。徐々に人気が出てきたので、阿部さんはアトリエを設けて量産を開始。しかしそんな矢先、大震災の津波ですべて流されてしまいました…。

オクトパス君の生みの親、入谷地区に住む阿部忠義さん

それでもめげずに、阿部さんはオクトパス君文鎮の製作に再挑戦。支援を受け、富山県高岡市で作ってもらうことに。2011年5月の福興市に出品したところ、500個ほどが完売しました。阿部さんが中心となり、同年6月に「南三陸復興ダコの会」を設立、翌7月には被災した住民の雇用の場として「入谷YES工房」をオープン。主力商品としてオクトパス君グッズの企画・製作に乗り出しました。

復興支援の風もあり、オクトパス君文鎮の売り上げは累計9万個を突破。オクトパス君人気を町の活性化につなげようと考えた阿部さんは、合格祈願・復興グッズとしての展開にとどまらず、オクトパス君を“ゆるキャラ”化。オクトパス君は、町内外のイベントに出動するようになりました。

「キャラクター色を強めることで、おもしろおかしく南三陸をアピールしたいと思った」という阿部さんの狙い通り、オクトパス君は南三陸のPRに一役買っている

オクトパス君の出動を支えるのは町の補助金。

2016年度の出動は、主なものだけで70回近く。ほぼ毎週末、オクトパス君は町内外のイベントに登場しています。出動の費用には、2015年度から「おらほのまちづくり支援事業補助金」を活用。2017年度も、南三陸町の魅力を全国に発信するため、オクトパス君キャラバン隊を結成して各種イベントに参加する「南三陸キャラバン隊プロジェクト ~オクトパス君!PR作戦~」の事業で補助金を申請し、採択されました。

「オクトパス君の出動は南三陸町のPRになっており、公共性が高いと考え、補助金を申請してきました。オクトパス君グッズの売り上げでは、スタッフの人件費や交通費といった出動の費用までは賄いきれません。身銭を切るのにも限界があるため、どうしてもがんばりきれない部分だけ、みなさんに応援してもらいたいと思っています」と阿部さん。

2016年3月に東京・日比谷公園で行われた「HAPPY DAY2016」のイベントに呼ばれたオクトパス君。遠方への出動は補助金に支えられている

「外向けの発信も大事ですが、まずは地元の方々に喜んでもらえるよう、地域のイベントにオクトパス君が積極的に出動できるようにしています」と話すのは、オクトパス君グッズのデザインを手がける入谷YES工房の大森丈広さん。地元に根ざした活動を重視しながら、町外にも出かけていけるよう、バランスのよい展開を目指しています。

南三陸町の介護老人保健施設「ハイム・メアーズ」を訪問したオクトパス君(2014年6月)

“公共財産”であるオクトパス君をみんなで守っていこう!

2017108日にオクトパス君は8歳を迎えます。「今のオクトパス君があるのはみなさんの応援のおかげです。みなさんに育ててもらって、ここまできました。オクトパス君は、南三陸町を支援してくださっている人々と町の、絆の証です。みなさんに生かされているオクトパス君を、南三陸復興ダコの会が中心となりつつ、応援をいただきながら、これからも育てていきたいと思っています」と阿部さんは話します。

今やオクトパス君は、個人が生み出したキャラクターの枠を超えて、みんなのものに。つまり“公共財産”だと言えます。そんなオクトパス君を、これからもみんなで守って応援していきたいですね!

入谷YES工房にて、大森さん(左)と阿部さん(右)。大森さんは、いわばオクトパス君の“育ての親”だ

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