草木に彩りと輝きを与える、小さな「ボタニスト」。

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今年の6月には南三陸町内で林業経営を行う株式会社佐久に転職。「木材生産以外の木材の利用を企画していきたい」と意気込んでいる。

「Botanist」--。英語で「植物学者」の意。その文字をとって「ボタンちゃん」と親しまれているのが大渕香菜子さんだ。ひとたび山にいっしょに入れば、目につく草木たちの物語を教えてくれ、「雑草」として一括りにしていたような植物が、それぞれに輝きを帯びていくような感覚にしてくれる。

東京世田谷出身の大渕さん。アウトドア好きの親の影響もあって小さいときから、金時山や高尾山といった山に登っていたという。

南三陸との出会いは、植物に興味を持ち続け進学した東京農業大学の4年生のとき。日本自然保護協会の調査員として、震災後の気仙沼・南三陸に残る自然の記録を行った。わずか1週間の滞在だったが、これまで教科書でしか見ていなかった植物がたくさんあり、この土地に魅了されていた。その後も継続して調査をしていき、修士課程終了後、南三陸へ移住を決断した。そこには研究者として大渕さんが大切にするある想いがあった。

「研究者として調査して学会で発表して終わり。ではなく、調べたことを、現場、地域に還元をしていきたい」

研究者として、輝きを放つ南三陸の土地。その輝きを地域や、訪れた人に伝え、広まっていったとき、南三陸の山々は宝の山となることだろう。

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