春…花粉で車も黄色く、鼻もムズムズで目も痒い海研一である。この時期、南三陸の旬といえば!ネバネバヌルヌルのメカブ!今回のテーマは「メカブは、すごい!」だ。
メカブの効能知っていましたか?
メカブのヌルヌルネバネバな独特のぬめりは、フコイダンやアルギン酸などの食物繊維である。
フコイダンは、免疫細胞を活性化させる働きがあり免疫力の向上が期待できるほか、毛母細胞を活性化させ髪を生やす新陳代謝が正常に行われるため育毛効果や、ピロリ菌退治などもしてくれる。
アルギン酸はコレステロールを下げ、アンモニアを排出して体臭改善し、腸の不要なものを吸着して排出してくれるため腸内環境の改善もしてくれる。また肌の保湿、血流改善などなど…
さらには、血圧の調整をしてくれる神経の情報を伝達し生命を維持するナトリウム、塩分を排出し血圧を下げる働きのカリウム、骨粗鬆症予防をしてくれるカルシウムや、甲状腺ホルモンのバランスを整えて代謝を促すヨウ素などのたくさんのミネラル成分(日本の食生活では不足しやすいミネラル)が含まれている素晴らしい食材だ!
最近では癌細胞を自壊死へ誘導する特殊な作用を持つ働きがあることがわかってきたらしい…
産地でのめかぶのおいしい食べ方
その素晴らしいメカブだが「生のメカブをもらったけど食べ方がわからない」と相談されることが多いため食べ方の紹介をしたいと思う。各家庭で食べ方はいろいろあるが、
●一般的な食べ方
1.鍋にお湯を沸かす
2.茶色の生のメカブを線切りにする(切る前にシナっとなるまで天日干しすると千切りや小さく切ることが簡単になる)
3.お湯が沸いたらさっと湯にくぐらせる(お湯に重曹を入れると茹で上がりの緑色が綺麗で緑色が長持ち)
4.メカブが緑色になったらさっと冷水に入れザルで水気を切る
(水気を切りすぎると栄養成分のヌルヌルネバネバが流れてしまうので、ある程度水を切ったらザルからあげ容器に入れる)
※2と4が反対で茹でた後に千切りや、細かく叩いてから食す人もいるのだ
●超簡単な食べ方
1.生のメカブをキッチンバサミで食べやすい大きさに切る
2.汁椀などに入れ90度以上の熱い湯を注ぐ
3.メカブ汁として食べる
●天ぷらにして食べる
1.生のメカブをキッチンバサミなどで程よい大きさに切る
2.天ぷら粉または小麦粉などをまぶす
3.水で溶いた天ぷら粉液にくぐらす
4.油で揚げる
ちなみにメカブは冷凍保存もできるぞ!
嬉しい効果がたくさんあるメカブ!なんでもそうだが「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあるように食べ過ぎは良くないようだ…よっぽどのことがない限り過剰摂取にはならないがバランス良く食べてほしいものだ。
以上、一年間海研一がお送りした南三陸なう「志津川湾はすごい!」シリーズ、いかがだっただろうか。
海研一は海の自然史研究所(略称:海研)に所属している。海研は南三陸では海のビジターセンターにある。海や海研や海研一に興味があれば、ぜひ南三陸・海のビジターセンターを訪れてほしい。お待ちしている。
そして、改めて一年間のおつきあいに感謝したい。
ありがとうございました。これからも引き続きよろしくお願いいたします。