2月18日(木)の昼過ぎ、南三陸病院と併設している「総合ケアセンター南三陸」
の大会議室には80名を超えるご婦人方が集まってきました。(中には何名か男性も
いらっしゃいました。)
美味しそうなお弁当。(600kcalサイズの弁当箱)
ご飯と同量のおかず、おかずの3分の1が主菜(肉、魚類)3分の2が
副菜(野菜、海藻など)、この割合がとても大切です!!
この日のテーマは「食育」。
私たちの身体は食べたものでできている。
この当たり前のことが、実はわかっていないのだと講演を聞いて実感しました。
講師の足立己幸(あだちみゆき)先生は女子栄養大学の名誉教授です。
なんと、足立先生の、お父様は南三陸町のご出身ということです。
そんなご縁もあり震災後、南三陸町の仮設住宅エリアを中心として食の分野でご支援いただいてきているのです。
南三陸町では、先生のご支援のもと、町内の仮設住宅で住民同士が一緒に食事会をすること(共食会)を計画、実行しました。
食生活改善推進員(共食会サポーター)の協力のもと、平成24年度、25年度と実施して400人余りの方が参加しました。
参加者は自分にとって望ましい食生活を営む力を持ち、いきいき生活して、ぴったり合った食事つくりを学びました。
そのことが、平成26年度版食育白書の中に掲載されたのです。
本当に素晴らしいことですね!(食育白書の説明)
この日の講演会では、「ぴったり合った食事」について、
何にぴったりなの?というところから、お話を聞きました。
①
からだ(健康や栄養など)
からだ(健康や栄養など)
②
心(気持ち、人間関係や生きがいなど)
心(気持ち、人間関係や生きがいなど)
③
くらし(ライフスタイル、仕事)←お財布とも関係してくることもあります。
くらし(ライフスタイル、仕事)←お財布とも関係してくることもあります。
④
地域や環境(自然、文化、産業など)
地域や環境(自然、文化、産業など)
はじめに出て来たお弁当箱の中身を普段の食器に移してみると
このようになります。意外とボリュームがあるんですね!
このメニュー。
料理、食材、栄養素のそれぞれのバランスが良い食事だということです。
料理を作る時、家族のため、家族の好きな物や、冷蔵庫にあるもので等
いろいろですよね。
また、毎日の食事、食べすぎると、エネルギーとして消化されず、脂肪となって身体についてくるので、余計な荷物を背負っていることにもなるのだというのです。
ただ、年齢性別、病気の人もいるでしょう。それぞれにあった、“ぴったり”が大切なのですね!!
それと、お財布の中身とも相談しながら食材を買うことも大切なことです。
また、南三陸町は海の幸、山の幸も豊かです。
地域の食材をおすそ分けしたりして食べる機会も多いかもしれませんね。
このぴったり合った食事を共食会で行って、その共食会サポーターが他の健康づくり事業にも積極的にかかわるようになったということです。
会場には参加者等にお勧めしたい地元食材を使った調理メニューが並んでいました。
足立先生は、「なぜ?お弁当箱に入れて説明するかというと、お弁当って楽しい!というイメージを多くの方が持つと思うでしょう!」とにこやかに話されていました。
次の目標は、『健康を自分たちで育てあう食』なのだそうです。
簡単そうで難しいかもしれないですが、自分自身でできることがあるのだということですね。
足立先生は今後も南三陸町の食育の手助けをしていただけるということです。
(西城)