海がシンボルの町にいつか戻ってきたい。

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野球部に所属しながら、生徒会でも副会長として学校を盛り上げた。「よいと思うことをしっかり発言できる大人になりたい」と意気込む後藤健心くん。

新たな門出の時期となる3月。志津川高校3年の後藤健心さんもその1人だ。「学年みんな仲が良いんです。卒業する寂しさもあるけれど、またすぐに会えるんじゃないかなって気もしています」

卒業を目前に控えた2月、後藤さんはサンオーレそではま海水浴場のビーチクリーンを企画していた。「友だちとの思い出作りと、町への恩返しの意味を込めて綺麗にしようか、と話していて企画が生まれました」と話す後藤さん。

「夏は部活帰りに練習着のままみんなで海に行って遊んだり、真冬の雪が降り積もるなか遊びに行った思い出もある。何かあれば海に行っていた。やっぱり海は町のシンボルだと思うんですよね」

震災後は、ボランティアで来ていた町外の人ともたくさん出会ったり、高校では台湾の学生との交流や、長期実習に来ていた大学生とも交流があり、親交を深めた。「田舎なのにいろんな人に出会える不思議な町」と南三陸町のことを話す後藤さん。卒業後は、小さい時からの夢であった子どもと関わる仕事を目指して、古川にある短期大学へと進学する。この春で町を離れることになるが、「もし出来ることなら南三陸に戻って仕事をしたい。よい町だと思いますから」と話す。そんな若手の声に希望の光が見える気がする。

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