一度来ると、また足を運びたくなる店。カフェレストラン「ちょこっと」

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左:店主 成澤英子さん 右:渡辺公子さん

旧国道398号線、戸倉神社の近くにあるカフェレストラン「ちょこっと」。2015年8月8日にオープンし、今年で3年目を迎えます。お客さんの多くがリピーターという一度行ったらとりこになるお店です。そのオープン当初、この「南三陸なう」でも紹介しましたが今回改めて取材をしてきました。

裁縫が得意な店主。ボランティアの「美味しい」の言葉に後押しされ3年

旧国道398号線沿い農地の中にポツリと佇む木造2階建ての建物。カフェレストラン「ちょこっと」です。2015年8月8日にオープンし、今年で3年目を迎えます。

主は震災後、JR陸前戸倉駅近くで「ほったて小屋」を経営していた成澤英子さん。娘の渡辺公子さんと2人でお店を切り盛りしています。

店主である成澤英子さんはもともと裁縫が得意で、震災前は町内にあった仕立て屋さんから仕事を受けていました。しかし震災によりお店がなくなってしまったという。震災後、訪れていたボランティアに振る舞った料理をきっかけに飲食業を営むことに。「ボランティアの人たちの美味しいという言葉に乗せられた」と嬉しそうに振り返ります。

「ばっぱの浜料理」が食べられることから「ほったて小屋」はテレビでも紹介される程有名に。しかし防潮堤工事の関係で2014年9月30日に「ほったて小屋」を閉店。場所を移して、心機一転お店の名前を孫の名前“ちよ”と“こと“から「ちょこっと」として再開したそうです。

「ほったて小屋」と同じく「ばっぱの料理」を提供していくことからばっぱの日(8.8の日)と語呂も良いということで2015年8月にオープンしたそうです。

JR陸前戸倉駅すぐ目の前にあった「ほったて小屋」(写真提供:ちょこっと)

南三陸材をフル活用!伝統的な木造工法で建設

店舗は木造2階建て。板倉構法と呼ばれる、木材だけを使用する伝統的な工法で建てられました周りの景観を壊さないようにとの想いから木造建てにしただけではなく、町の資源を生かし生産から活用まで町の中で完結し、町の中でお金が回るようにということで町内の大工さんにお願いして、木材もほとんどが南三陸産を活用したそうです。

木造ということもあり、店内に入ると木の香りと木材特有の温かみのある雰囲気になっています。またテーブル席側は吹き向けとなっており、立派な梁が印象的です。

店内は壁塗りなどしていないため、壁一面木目模様

新鮮なウニ丼を食べることができるかも?

これまで4000人近くの客さんが足を運んでいるカフェレストラン「ちょこっと」。ほとんどがリピーターであり、多い人で週に2回以上来る人もいるとか。そしてなんとタヌキやキツネなどの野生動物も現れるそうで、人だけでなく野生動物にも大人気なお店なようです。

ランチでは主に季節のものを提供しています。ABのランチがあり、Aが週替わりで主に肉メインの地域の人向けメニュー。Bが日替わりで海産物や地元ならではのメニューだそうで主に観光客向けに作られているそうです。これから夏にかけて当日にならないと分からないですが、採れたてのウニを使ったウニ丼も提供しているとのこと。運次第ですが、並ばずに朝採れた新鮮なウニ丼が味わうことができる穴場かもしれません。

取材に伺った際のBランチ 「カキ天丼」

カフェではないカフェレストラン

何が大変か伺ってみると「ランチメニューを考えるのがやはり大変」と話します。お客さんにも何を食べたいかを聞いたりして提供しているそうです。娘の渡辺公子さんは「オシャレなランチプレートとかじゃなくて、ランチの小鉢何にするとか言っている時点でカフェではないよね」と笑いながら話していました。また弁当やオードブルの注文も受けているそうで、最近は特に多いらしく「弁当屋さんになりつつある」とも話していました。

木の温もりを感じつつ、カウンター越しに会話をしながら食事やお茶を楽しむことができるカフェレストラン「ちょこっと」。ついつい長居してしまうような空間です。営業時間の変更、ランチメニューやウニ丼の入荷などはFacebookで更新しているそうなので、要チェックです!ぜひ一度足を運んでみて下さい!

インフォメーション

営業日:11時30分〜17時(L.O 16時30分)

夜は要予約(L.O 20時30分)

定休日:水曜日・木曜日

お問い合わせ:0226-28-9702

Facebook:https://www.facebook.com/Chiyokoto/

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