育児も仕事もすべてを一生懸命頑張るママ!

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今回紹介する方は南三陸町に嫁いで8年、現在7歳の娘ちゃんがいる工藤望さんです。望さんは秋田県秋田市出身で、現在は旦那様のご両親、旦那様、愛娘の光奈乃(ひなの)ちゃんと南三陸町の入谷地区に暮らしています。

旦那様との出会いは?

南三陸ふっこう青年会の会長も務める旦那様の工藤大樹(ひろき)さんと、同じ大学の短大生だった望さん。

2歳年下の旦那様とは友人の紹介で知り合い、約4年間もの遠距離恋愛の末、結婚しました。

その後娘の光奈乃ちゃんが生まれ、娘の成長を楽しみながら、幸せな日々を過ごしていたそんな矢先、2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。

光奈乃ちゃんはその3月にちょうど1歳を迎えるはずでした。

すべてが変わった大震災

震災前住んでいた家から海は見えなかったのですが、嫁いだ時に旦那様から『地震が来たら津波がくるからすぐに高台へ避難をするように』と伝えられていたという望さん。2011年3月11日の大地震後、光奈乃ちゃんを連れ、何も持たずに車で近所の避難場所へ避難しました。

しかし避難した避難所にも津波が襲ってきました。小さな娘を抱えながら必死でより高台へ避難し、かろうじて助かったと話します。

震災前、光奈乃ちゃんの初節句に購入したおひな様は、1カ月も経たずに、住んでいた家ごと津波に流されてしまいました。

2011年5月に仮設住宅に入ることができ、約3年間仮設住宅で生活。その後ようやく南三陸町の入谷地区に家を再建することができました。

震災後は、ボランティアさんの受け入れや町案内などの仕事に就き、震災を語り継ぐ活動に自身の震災体験を語る「語り部」として参加されていました。

震災で住む場所や生活環境も変わってしまいましたが、現在も仕事や育児など、望さんはすべて一生懸命頑張っていらっしゃいます。

嫁いで大変だった事、良かったこと

親戚付き合いが濃く、助け合い、支え合いがすごい!ただ親戚の範囲が広くて覚えるのが大変でした。

言葉は秋田と似ていて何となく理解ができましたが、早口、浜言葉はなかなか難しい。

南三陸町では、車がないと生活するのが大変。

また子どもが急に体調を崩してしまったとき、近くに対応してくれる病院がないので、遠くの病院に行かないといけないので大変です。入谷小学校には学童保育がないのと、休日などの預け先がないのでこれらがあるとさらにいいですね。

しかし、食べ物がとても美味しく、町の方はウエルカムに迎え入れてくれ、親しみやすく、アットホームで、温かい人が多く、馴染みやすい環境だと思います。

愛娘の光奈乃ちゃんの名前の由来は?

名前は親から初めて送る大事なプレゼント。親の名前を一文字ずつとって愛娘へのプレゼントとしたそうです。

旦那様からは、「ひろき」の「ひ」を、旦那様のお父様から「なおき」の「な」を、ママから「のぞみ」の「の」で「ひなの」とつけました。

そして明るい子になってほしいので「光」の字を使いました。

光奈乃ちゃんへメッセージ

ひなっちのおかげで家族みんなが優しい気持ちになれています。

これからも明るく、優しい子になってね。

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