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    ウニの開口

    「あれ、もう寝るの?」、「明日開口だから早起きしなきゃ。」こんな会話を耳にしたことはありませんか?
    『開口』とは、一部の海産物に対する解漁期間のこと。
    「この日この時間だけ採っていいよ!」と制限することで、ウニやアワビ・海藻といった希少な海の幸を守っています。

    開口日はどうやって決まるの?

    開口日は海産物の生育状況をもとに漁業組合が決定、告示を行います。

    2014年6月4日は今年初のウニの開口日でした。袖浜漁港では早朝の2時間のあいだ、朝もやに浮かぶ十数隻の船を見ることができました。

    ウニを採ることができるのは漁業権を持つ方のみ。船上からこんなカギ針で釣り上げるのだそうです。

    今年は例年に比べてウニの数が多い、と漁師さんは言います。

    「肝心なのは身の入りだね。この辺りは岩やテトラポットの間に海藻が多いから、身の太った、色のいいウニが育つんだよ。」

    こってり味のウニはあっさり味の海藻を食べて育っているんですね。
    なんだか不思議な話です。

    カゴいっぱいに揚がったウニはこの日、町の食卓を賑わしたようです。ウニの開口は年に数回のみ。盛夏の産卵時期を前に、ますます味が濃くなるそうですよ。

    オールラウンドヘリコプター

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    青空広がる5月30日。
    ベイサイドアリーナ前に一機のヘリコプターが降り立ちました。


    民間医療用多目的ヘリ オールラウンドヘリコプターの訓練の始まりです。

    NPO法人オールラウンドヘリコプター
    より迅速・柔軟な地域医療の実現のため、2013年に設立されました。
    現在気仙沼・石巻・南三陸の自治体や施設と協定を結んでおり
    多目的ヘリを使った医療体制つくりに取り組んでいます。

    この日の訓練は南三陸診療所から妊婦さんを搬送、という想定で実施。
    「24歳女性、妊娠30週です。」
    患者役の女性を担架に乗せ、100m離れたヘリ着地地点まで移動します。


    患者と医師・看護師、乗員、
    計5名を乗せてヘリコプターが飛び立ちました。


    目的地は石巻赤十字病院です。
    およそ40km、陸路だと50分はかかる道のりですが
    ヘリコプターの場合、天候が良ければ15分で着いてしまうのだそうです。

    「移動時間が短いうえ、自動車のような揺れもないので
     患者への体の負担が少なくて済みます。
     救急時だけではなく
     体力の弱ったお年寄りの送迎、資材の搬送、航空写真撮影などにも活用できる
     まさに“オールラウンド”なヘリコプターなんです。」
     (オールラウンドヘリコプター メディカルアドバイザー 中村幸夫先生)

    上空を駆ける黄色い機体。
    その姿はこれからきっと、町のおなじみになっていくのでしょう。

    ■特定非営利活動法人オールラウンドヘリコプター サイト
     http://arh.or.jp/

    (日比谷)

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    交通安全街頭キャンペーン

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    先日、歌津の枡沢地区で、交通安全街頭キャンペーンが行われました。

    国道45号線沿いのパーキングスペースに、南三陸警察署の方々をはじめ、
    交通安全指導員や交通安全協会の方々など、約50名が参加。
    お!オクトパスくんも来ています!暑い中、ご苦労様です!!
    これまで何度かこのブログでもお伝えしていますが、町では以前よりも交通量が増えています。
    全国的に、交通死亡事故の件数は減少傾向にあるそうです。
    しかし、工事中の道路や狭い道も多くある中、交通量が増えたことも関係するのでしょうか、
    宮城県を含む東北の被災地域では、その数は減少傾向になっていないとのこと。
    今回のキャンペーンは、そうしたことを受けて行なわれることになったのだそうです。
    「交通安全のキャンペーン中です!安全運転でお願いしまーす!」
    国道45号線を走る一般車両をパーキング内に誘導して、
    飲酒運転根絶のチラシやトイレットペーパーなどを渡し、交通安全を呼び掛けます。
    もちろん、オクトパスくんもお手伝い!!

     

    この活動はこの日(5月28日)が初日で、今後も継続して行なっていくとのこと。
    そしてその日程は、毎週何曜日にとか、毎日というのではなく、これまでの統計から
    “事故の起きやすい日”を割り出し、その前日にこの活動をしていくのだそうです。
    (つまり、5月29日に事故が起こりやすいという統計結果だったそうなのです。)
    一人一人が、ルールやマナーを守って、事故のない町を目指しましょう!!

     

    「安全運転でお願いしまチュー!!」
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    志津川市街地 グランドデザイン報告会

    5月26日、夕刻。
    ベイサイドアリーナにて
    『志津川市街地グランドデザイン報告会』が開催されました。

    グランドデザインの対象となるのは
    志津川市街地の中でも「早期まちびらきエリア」と指定されている一帯。
    水産業・商業・観光等の施設を集約した、
    未来の町の顔になると期待されるエリアです。
    住民からの関心も高く、文化交流ホール400席が満席となりました。

    デザインを手がけた建築家の隈研吾(くま けんご)氏から発表がなされます。


    隈氏は文化を尊重した造形や素材使いにより、
    これまでにGINZA KABUKIZAや登米市の森舞台など
    多くの建築物を生み出してきた方です。

    隈氏が提示したのは
    『エリアが分断されることのない、流れるようなリズムを生む町』。

    海へ向かって開く商店通り、八幡川の親水スペース、木造のステージと広場。
    エリアごとに強い印象を持たせつつ、
    それらを回遊できる導線が作られています。


    町の魅力の詰まったプランに、参加者の反応は様々。
    「素敵なプランを提示してもらうことで、復興に向けて励まされる思いです。」
    「まちづくり協議会からの提言が多く採用されており嬉しい。」
    中には「きれいすぎてピンとこないやぁ~」との声も。

    「営業を再開できている商店も多くはない中、こんな賑やかな商店街が作れるだろうか?」

    そんな質問に、隈氏は
    「魅力的なまちづくりが人を呼び、正の循環を生むんです。
     そのためにも志津川の海・自然を生かすことが必要です。」
    と応じていました。

    「素晴らしいデザインに、これからの町の責任を感じます。
     大変なプレッシャーが掛けられているな、と背中を正す思いです。」(佐藤町長)

    このデザインは『町の目指すべき方向性』を示すもの。
    デザインと実情を織りあわせながら実現していくのは、私たち町民の仕事ですね。

    (日比谷)

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    田束山つつじまつり福興市

    つつじ見頃な南三陸。
    朝・晩もあたたかくなってきて、外は夜の7時近くまで明るくなりました。

    さて、しとしと雨降りの日が続いていた先週。
    25日の日曜日には、歌津の伊里前福幸商店街にて
    田束山つつじまつり福興市が開催されました。
     
    たくさんのお店が並ぶ中、列を作り大人気だったのは“ホヤ詰め放題500円”!
    今が旬のホヤたちを、袋いーっぱいに詰めて詰めて詰めまくります!
    そしてこちらは、もはや福興市名物となった“のり巻き”。
    今回は、南三陸米と南三陸産の伊達のぎんを使った50mの銀トロ巻きです!
    (*伊達のぎんとは、宮城県のブランド銀鮭のことです。)
    今回の福興市も昨年同様、野外音楽イベント“HOPE FESTIVAL 2014”との同時開催
    だったのですが、たくさんのアーティストやバンドのみなさんが会場を沸かせてくれました!
    (昨年の様子はコチラ)
    昨年同様HOPE FESTIVALの進行役には、まちゃまちゃさんが♪
    「去年楽しかったから、今年もやりたい!!」
    とのことで、楽しみにしていたという福興市恒例の“もちまき”もしてくださいました^^

     

    ちょっぴり肌寒いお天気でしたが、みんなの熱気で熱い福興市となったのでした。
    (高橋)

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    入谷のトウキ 続報

    入谷地区で行われている、薬草トウキの栽培。

    (以前トウキについてご紹介した記事はコチラ
    前回はトウキの葉(トウキリーフ)についてのご紹介でしたが、
    今回はトウキの根についてもご紹介いたします。
    トウキの根は、生薬であるため漢方薬等の原料として利用されています。
    しかし、葉は利用されていないのが一般的だそうです。
    ところが、この入谷産のトウキは、根も葉も様々なところで使われています。
    根の成分には血行促進作用や保湿効果があるとのことで、
    根は、入浴剤や石けん等に使われています。
    こちらのトウキは、毎年5月に苗の定植を行い、夏に茎葉の収穫、
    そして冬に根の収穫をするそうです。
    先日、今年のトウキ苗の定植作業が行われるとのことでトウキ畑にお邪魔してきました。
    普段このトウキのお世話をしているグリーンウェーブ農園チームのみなさんと、
    ボランティアの方々、約30名で定植作業がスタート。
    小さな苗を、一つ一つ丁寧に植えていきます。
    1年ほど経つとこんなに大きくなるんですよ!すごいですね。
    定植作業が終わったら、トウキリーフを使った料理の試食会。


    トウキリーフは、野菜としていろいろな料理に使えます。 パスタに天ぷら、“たらすもづ”まで!!

    私も試食したのですが、どれもこれもおいしかったです^^
    (*“たらすもづ”は“たらしもち”がなまった言い方。小麦粉を水で溶いて、砂糖や味噌やゴマ等を
     混ぜてフライパンにたらして焼いたもの。モチモチ食感の、昔ながらのおやつです。)
    最後に、入谷産トウキ根だけを使った、足湯の体験。
    定植作業で疲れた足が癒されます^^
    「さんさん商店街かどっかで、この足湯やったらいんでない?」
    「仮設さ持ってって、みんなに入ってもらうのもいんでないべか!?」
    足湯をしながら、色んなアイデアが出ます。お話も盛り上がりますね!
    様々な可能性がある、入谷産トウキ。
    今後の展開が楽しみですね!
    (高橋)
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    田束山 大聖不動明王

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    田束山のパワースポットめぐり。
    三十三観音の次に訪れたのは
    大聖(たいしょう)不動明王像です。

    こちらのお不動様は
    震災によって足首から倒壊してしまっていました。
    多くの支援を受け、今年5月に修復が完了したばかり。

    3年ぶりに田束山に立ち、この地を守ってくださっています。
    背は以前より少し低く、4mほどになりましたが
    その分お顔が近くに見えます。

    お足下にはお不動様の足跡が。
    iPhoneと並べてみましたが、大きなおみ足ですね。

    ここに裸足の足を重ね、真剣に祈ることで
    健康、スポーツ万能、老化防止などのご利益があるのだそうです。
    では失礼して・・・ぺたり(足を置く音)。
    なんだか、もうひと歩きする元気が湧いてきました。

    さて、元のルートを引き返し頂上へ向かいます。
    復路は昇りのため少し息が切れましたが
    ほどなく三十三番目、
    灑水(しゃすい)観音様に再会することができました。

    山頂からの景色は穏やかです。
    守り主が戻ってきたことで、山も安心しているのでしょうか。

    田束山には他にも七観音や経塚など
    いくつものパワースポットがあります。
    良いパワーと景色で、心からスッキリできちゃいますよ^^。

    (日比谷)

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    田束山 三十三観音

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    つつじの名所として知られる田束山(たつがねさん)。


    ですが、元々は霊峰と称えられる有難―い山です。
    美しい眺めを楽しんだ後はパワースポットめぐりなんていかがでしょうか。
    今回は三十三観音様にお参りしてきました。

    頂上から気仙沼方面に下るとすぐに最初の観音様とお会いできます。
    三十三番目の観音様、灑水(しゃすい)観音様は
    人々を非行やいじめの苦しみからお救いくださるそうです。


    ここからおよそ1km弱に渡り、
    道沿いに観音様が並んでいらっしゃいます。
    畏れ多くも高い場所から失礼いたします。

    三十三体の観音様はお顔もポーズも様々。



    だんだん、知り合いの誰かに似ているようにも見えてきます。

    尾根を下って、一番目の観音様まで辿り着きました。
    病苦を和らげてくださる楊柳(ようりゅう)観音様です。

    ここまで約20分の散策となりました。
    田束山のパワースポットはこれだけではありません。
    次回は修復が完了したばかりの大聖不動明王様をご紹介しますね。

    (日比谷)

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    記憶の街ワークショップ in 志津川

    「模型を通し、ふるさとの姿を思い出してもらおう」
    そんな試みが学生たちの手で続けられています。
    『「失われた街」模型復元プロジェクト』。
    先日、そのワークショップへお邪魔してきました。

    南方仮設住宅、戸数300超。
    集会所に入ると精密な白い模型が広がっていました。
    縮尺500分の一、
    震災前の志津川市街地3ヘクタールが再現されています。

    この日は開催初日でしたが
    既に色とりどりの「記憶の旗」が立てられていました。
    『○○さんち』 『よくお花見した場所』 『自分で建てた家』・・・


    「今日の早い時間に15人ほどが来てくださいました。
     元のご自宅に色を塗っていった方もいます。」

    そう話すのは今回のリーダー、神戸大学大学院工学研究科 阪本昌則さんです。

    「このプロジェクトは震災後すぐ、
     建築を学ぶ学生が中心となって起ちあがりました。
     学生の作った模型に街の人々の手で思い出を加えてもらうことで
     記憶の風化を防ぎ、街の姿を保存していこうというものです。
     2011年夏の気仙沼を皮切りに
     岩手・宮城・福島の各地でワークショップを展開しています。」

    基礎となる模型は震災前の地図や航空写真を参考に制作。
    今回の志津川市街地模型の制作期間は1か月。
    およそ30人がかりの作業となったそうです。

    「私たちも、作っているうちにその場所に共感を覚えてしまい
     町をもっと知りたくなるんです。
     皆さんにも模型を通じてふるさとへの思いを深めてほしい、
     そして町の再生への希望の糧にしてほしい、そう願っています。」(阪本さん)

    南方でのワークショップは21日まで。
    22日からは南三陸ポータルセンターへ移動するそうです。
    数日後によみがえる町はどんな色なのでしょうか。
    皆さんもぜひ確かめに来てください。

    ■記憶の街ワークショップ in 志津川
    日時:5月22日(木)~25日(日) 午前9時~午後18時
    場所:南三陸ポータルセンター

    「失われた街」模型復元プロジェクト サイト
     
    http://losthomes.jp/

    (日比谷)

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    しろうおまつり

    先週5月18日。伊里前福幸商店街にて、この時期恒例の「しろうおまつり」が開かれました。

    開場と同時にステージ前を塞ぐほどの行列。これは・・・?
    伊里前名物 しろうおのおどり食いです。
    酢醤油に泳ぐしろうおを、ちゅるっといただきます!

    「いやー、ひゃっこいなあ!」

    「口の中でウニョウニョする~。」
    夏を呼ぶ味ですね。
    お吸い物やかき揚げもおいしいですよ。
    ちびっこにはしろうおすくいが人気。
    たくさんすくえたね。

    今年も駐車場がいっぱいになるほど賑わった、しろうおまつり。
    出店やステージから響く歓声は、伊里前川まで届いていました。
    (しろうお漁の様子はこちら→去年5/16の記事へリンク)
    (日比谷)

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